ぼんやりスズメです。
いつも寄る魚屋さんで買いものをしていたら、目に飛び込んできました。
あ 新物シールが貼ってある。そういえば桜海老ってシーズン? 釜あげってふっくらしているんだよね。ワクワクしながら買ってきました。
どうやって食べよう? なるべく簡単に楽しみたい! となるとこんな感じかな?
- まずはシンプルに食べてみる
- 桜海老について知っていることは?
- 国内の桜海老の水揚げは100%駿河湾
- 桜海老の漁期は年2回のみ
- 漁獲量減少の厳しい現実
- 2020年の国産桜海老の漁獲量は過去最低・・
- 台湾産の桜海老について
- 釜あげ桜海老 ご飯とともに手軽に楽しむ
- むすび
まずはシンプルに食べてみる
釜あげ桜海老とは生桜海老を100度の熱湯でサッと煮上げたもの。
「半生」の状態でコクとうま味を持っています。
扱い方のポイント
えびのデリケートなうま味を流出させないこと。
酢洗いする、酒をふりかける、レモン汁をかける、塩水で洗うなどの方法がある。
■レモンをかけてそのまま味わう。
レモンといっても、卓上レモン使用ですが。
じゅわっと甘い。レモン汁をかけると鼻に抜ける風味が少しイタリアンな感じになるのが不思議。(あくまで個人的感想です。)
■続いては食パンにのせて。
スライスチーズをのせてトーストします。
安定のおいしさ。少しカリッとなり、桜海老の香ばしさがいい。
■そしてパスタに。
ソースにゆであがったパスタを入れザッと混ぜたところに桜海老を投入する。煮込まないのがポイントだと思います。
フワッと海老のいい香りが漂います。トマトソースにも合いますね。
ここまでで1パック使い切りました。
桜海老について知っていることは?
私の桜海老への知識は、「美味しい」ということ以外はこんな感じ。
- 駿河湾で獲れる。
- 最近漁獲量が減っている。
- お高い。
- 最近、台湾産のものをよく見かける。
私が買った桜海老も台湾産。
どこの出身(?)であっても美味しいものはありがたくいただく主義です。
が、ためしにお店のお兄さんに聞いてみました。
「国産の桜海老はないの?」。
すると、「国内のはもう高くって。この3倍くらいになっちゃうんで、うちじゃ入れてないんですよぉ」とのこと。
3倍!?
少し「国産桜海老事情」のことを知りたくなって調べてみました。
国内の桜海老の水揚げは100%駿河湾
桜海老は駿河湾のほかに、東京湾・相模灘にも生息していますが漁業の営業許可を認めているのは静岡県だけ。なので国内の水揚げは100%駿河湾となります。
ちなみに桜海老漁の許可証をもつ船は、駿河湾に面した静岡県清水区の由比(ゆい)港と蒲原(かんばら)港、焼津市の大井川港の120隻しかありません。
場所も船も限定的にしか許されていないのですね。知らなかった・・。
桜海老の漁期は年2回のみ
漁の解禁時期は、年によって変動があり、桜海老の生育状態などから漁港組合が判断しています。
春漁は3月中旬頃~6月初旬頃。秋漁は10月下旬頃~12月下旬頃。
それ以外の時期は桜海老保護のために休漁となります。
ちなみに、6月中旬から9月下旬は産卵期のため捕獲禁止。
また冬の時期は、深い海に移動するため漁獲できないのだそうです。
漁獲量減少の厳しい現実
駿河湾では桜海老の生態調査の結果をもとに、漁をする時期、船を出す時間、目標の漁獲量、操業方式などが決められ、保護しています。
その結果、価格も安定する漁獲量を維持していましたが、2000年代初めに約2,000トン以上あった年間漁獲量が、2010年くらいになると漁獲量が減り年間1,000トン前後に。その後も人気に反して、水揚げ量は厳しい状況が続いています。
その原因には、産卵前の桜エビの漁獲割合の多さや、駿河湾の環境の変化があるのではといわれています。
2020年の国産桜海老の漁獲量は過去最低・・
2021年は、3月30日から(予定では6月4日まで)駿河湾特産の桜海老春漁が始まっています。
不漁が続く桜海老の漁獲量は新型コロナによる需要低迷なども重なり、2020年は128.4トンと過去最低で、依然厳しい状態だとか。
ただ、静岡県の資源調査では部分的ではあるものの「資源は回復傾向にある」との見方が示されているとのこと。期待したいです。
台湾産の桜海老について
台湾近海で捕れているのが台湾産の桜海老。
価格、数量ともに安定しているため目にする機会が多くなっています。
駿河湾で獲れる桜海老との違いは?
形態学的研究を基に日本海洋学会において、駿河湾産桜海老と同種であると発表されています。形は台湾産の方がややこぶり。
甘みは駿河湾産の方に軍配が上がる模様。
魚屋のお兄さんは「こちら(台湾産)も美味しいよ!」と言ってました。
漁期は11月初旬から翌5月下旬迄の1シーズン制でその間の1月初旬~2月初旬が休漁期間です。
釜あげ桜海老 ご飯とともに手軽に楽しむ
桜海老事情もわかったところで、最後にもう一品。
ご飯にそのままのっけると釜あげ桜海老丼。
釜あげしらすとハーフ&ハーフ丼にするなどもいいですが寿司飯とともにもいけます。
■シンプルちらし寿司に。
釜あげ桜海老ともみ海苔だけのシンプルな取り合わせ。
椎茸、かんぴょう、油揚げ、錦糸玉子、絹さや等を使えば、華やかなちらし寿司になりますが、このシンプルバージョンもとても美味しい。なにしろ簡単万歳!!です。
- 炊きたてのご飯にすし酢を合わせて冷ます。
- 釜あげ桜海老に酒をふりかけて軽くしぼる。
- 海苔をあぶりもみ海苔を作る。
- 混ぜ合わせて器に盛る。小ネギ、木の芽などを散らすときれい。
私はすしのこ(粉末すし酢)を使って作りました。少量でも気軽にできます。
この時期のお客さまに締めのごはんとしてチラッと出してもいい感じかも。
その時にはかっこつけて木の芽をのせると思います。
むすび
実はレモンでそのまま食し、トーストにのせ、パスタで使ったら1パック終わってしまいましたので、シンプルちらし寿司は2パック目を購入して作りました。
おかげさまで簡単にじゅうぶんに、釜あげ桜海老を堪能できました。
ごちそうさまでした。
しかし漁獲量が減少しているとは聞いていましたが、ここまで厳しいとは・・。
海の環境の変化が原因の一因だとしたら・・と思うと複雑な心境になります。
駿河湾でも再びたくさんの桜海老が獲れるようになりますように。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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