ぼんやりスズメの備忘録

機嫌よく暮らしたいものです50代。お疲れぎみの食卓を少しだけ楽ちんにするブログです。

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勇気を出してセカンドオピニオン。体験して思ったこと。

こんにちは。

ぼんやりスズメです。

 

この夏は両親の付き添いで病院を訪れる機会が多くありました。

私の任務(笑)は、両親の道中の安全を確保すること。

お医者さんと両親間のコミュニケーションが円滑にいくように橋渡しをすること。

 

脳外科、脳神経科、精神科、皮膚科、整形外科、内科、泌尿器科などなど。

病院探しも含め様々な科をめぐり、様々なタイプの先生に出会いました。

涙が出るくらいありがたく感じる先生もいれば、「は?!」と思うような先生に遭遇したり(笑)。

 

そんなこんなを経て改めて実感したこと。

それは、お医者さんも患者も人間。相性が合う合わないがある。

だから、相性が合う先生に会いたければ、自分で探す努力が必要だなぁ・・ということでした。

 

どうもコミュニケーションがうまくいかず、別のお医者さんに改めて相談(いわゆるセカンドオピニオンですね)をしてみた、というケースも2つ体験しました。

結果、どちらのケースも悩みや不安がやわらぎました。

 

今回は、そのうちの1つのケースを書こうと思います。

本来のセカンドオピニオンとはちょっと異なるケースかもしれませんが、何かの参考にしていただけたら嬉しいです。

なぜか先生との会話がスムースにいかない

以前のブログで、父の認知症の診断を受けに行った話を書きました。

bon-suzu50.com

上記のようなことを経て・・・。

後日、私はひとりで検査結果を聞きに、メンタルクリニックのA先生をたずねました。

 

結果はアルツハイマー性の認知症。かなり進行しているとのこと。

想定内のこととはいえ、やはり気持ちは沈みます。

 

A先生は、私に脳の検査結果データを見せながらざっくりと説明をしてくれました。

 

ありがたいことにこの結果データは全部いただけるとのこと。

脳や血流の画像などがたくさん写っています。放射線科の先生の所見なども記載されていました。正直、素人の私が見てもサッパリわかりません。

でも嬉しく思いました。

あとで調べながらゆっくり読み返そう、と思ったのです。

 

というのも、実はA先生の説明がよく理解できずにいたから(^0^;)。

かといって、自分がどの点がわからないのかもうまく言えず(泣)質問もできず。

情けなや・・・。

 

A先生は、ザッと説明した後に言いました。

「・・ということで、家族で今後どうしていくかをよく話し合ってみて下さい。」。

 

えーっとそれはつまり・・・具体的には何を相談するってことでしょうか?

と質問をする私に、少々ムッとした先生が示したことは2つ。

  1. 介護体制をどうしていくか?
  2. 認知症の薬を飲むことにするか否か。

 

1はともかくとして、2に関してはどう判断していいか悩みます。

家族で相談してくるようにとのこと。父の意志も尊重すること、とのこと。

 

え?! 父の意志を尊重することといっても、自分が認知症であることをすぐに忘れる父。

薬の話をどこまで理解できるのか? 

また、どこまでを父の意志と捉えるものなのだろうか?

戸惑いながらそんなようなことを質問してみると・・・。

「それは、それぞれの家族の関係性によって違う。」

「・・・・・・」

 

迷路に入り込むような気持ちになってきた私。ちょっと方向を変え、例えば、父のような進行具合をしている方は、どんな選択をしているのでしょう? と聞いてみました。

「それを知ってどうするのか?  進行のしかたも症状も1人1人異なるから知ってもしかたがない。」

「・・・・・・」

 

困惑した私。いったいどうしたらいいんでしょうかねぇ?とつい言ってしまたら。

「どうしたほうがいいかはこちら側からは何も言えない。」

 

医者に判断を委ねるな。決めるのは当事者だ。ということでは?

 

いや、そりゃそうかもしれないけど・・・。判断するほどの情報がないよ。

途方に暮れながら診察室を後にしました。

理解できていないので家族に伝えられない 家族会議ができない

母や妹と相談する前に、いただいたデータをきちんと読み、色々と調べてみました。

すると、父の場合はアルツハイマー型の中でも緩やかな進行をとるタイプのものらしいということがわかりました。

その他にも気になる点が出てきました。

 

もしかしてこの点についての話をA先生はしていたのだろうか? 

いや、それだとしても話の繋がり方に疑問が生じるよなぁ。

もう一度、聞きに行くか? 

でも、コミュニケーション、取れる自信がないなぁ・・。気が進まないなぁ・・。

でもなんとかしなくては・・。

 

ぐるぐると悩みます。

セカンドオピニオンを思いつく

そんな時に目についたのが、我が家の近所にある脳神経科クリニックの看板でした。

ためしに、そのクリニックのホームページを読んでみました。

 

認知症の診断もやっていらっしゃる様子。

目指す治療方針として「気軽に相談ができるクリニック」「地域に根ざしたクリニック」というのを挙げていらっしゃいます。

 

こちらのクリニックの先生に相談にのってもらうことはできないだろうか。セカンドオピニオン的な感じで。

 

とは思ったものの・・・。

 

セカンドオピニオンというのは、確か、がんや進行性の難病など、治療方法が高度で、長期化する病気の場合に受けるイメージがあります。

私みたいな例で希望してもいいのだろうか?

 

気持ちがひるんできて、そのまま悶々と数日が過ぎていきました。

セカンドオピニオンについて調べてみた

A先生からは、家族の方針が決まったら報告にくるよう言われていました。

その期日が迫ってきていました。

 

やっぱり、A先生以外の専門の先生に相談してみよう。

ということで、セカンドオピニオンについて調べてみることに。

 

セカンドオピニオンとは。

患者が納得のいく治療法を選択できるように、治療の進行状況、次の段階の治療選択などについて、現在治療を受けている担当医とは別に、違う医療機関の医師に「第2の意見」を求めること。

 

セカンドオピニオンは、こんな時に受けるようです。

  • ほかの治療方法の可能性がないかを聞きたいとき。
  • 主治医の診断について、ほかの医師の意見を聞きたいとき。
  • 主治医の説明に納得のいかない部分があるとき。
  • 主治医の説明について別の角度から検証したいときと。
  • 治療方法を選ぶ際のアドバイスが欲しいとき。

 

参考までに、セカンドオピニオンについて東京都福祉保健局のHPに説明されていたものを貼っておきますね。

セカンドオピニオンとは 東京都福祉保健局

 

一般的には、主治医に内緒にせず、セカンドオピニオンを受けることを相談することが前提のようです。

主治医に率直に相談し、専門の医療機関への紹介状やこれまでの検査データを用意してもらいましょう。」というアドバイスが目立ちました。

 

でも、A先生に話すことは、喧嘩売るようで気が進みません。

 

希望としては、既に手元にあるデータに対する私の疑問を聞いてもらうこと。

そして、可能であれば、客観的なアドバイスをいただくこと。

こういうのって、受けてもらえるのでしょうか??

クリニックに問い合わせをしてみることに

ダメもとで、そのような対応をしていただけるのか電話で聞いてみることにしました。

※父の症状をある程度詳細に(私が)話すことはできる。

※脳の検査結果のデータを持参できる。

ということは問い合わせの段階で言い添えました。

 

クリニックのこたえ

  • 本人(父)不在での相談なので、負担率100%の自由診療になる。※今回のケースだと1万円以内だとは思いますが・・・とのこと。
  • 本人を診療するわけではないのできちんとした診断を出すことはできない。よって、ごくごく一般的なアドバイスという程度になってしまう。

それでもよいのならば、ということで受けてくださることになりました。

 

そうそう。

最初に、主治医の先生と改めて話すことはできないのか?との確認はされました。

実家の近くの病院なので再度足を運ぶのには遠く、日程的に予約を取ることが難しいこと。また、脳画像のデータを見て生じた疑問でもあるので、脳神経科である先生のアドバイスを頂きたい旨を伝えました。

セカンドオピニオンを受けてみた

※クリニックの先生=ここではA先生と混ざらないよう、セカンド先生と呼ばせていただきます。

 

セカンド先生にはこんなふうにお伝えしてみました。

A先生からの説明が、自分の知識不足でよく理解できず、今後の方針が立てられずにいる。既に出ているデータをもとに客観的なご意見をいただきたい。   

 

セカンド先生は、「あくまでも参考としてのお話し」と前置きをしたうえで教えてくれました。

まず、父の脳検査結果のデータをみたうえで、「おそらく主治医の先生が仰っていたのはこういうことであろう。」と丁寧に説明(解説?)をしてくれました。

 

ここで私はやっと「なるほど、そういう意味だったのか」と腑に落ちました。

 

そして、ごく一般的な話として・・・。

「薬を使用したことによるメリット」。逆に「考えられるデメリット」。

「このまま使用しないでいた場合に考えられうる可能性」を話してくださいました。

 

色々とお話しをする中で場が和んできて、「あなたのお父さんの場合なら、~してもいいのではないかとも思います。ただフォローするお母さんの状況などを聞くと、それが果たしていいことなのか、正直わからなくなります。」と、とても人間的な見解(?)も仰ってくださいました。

 

色々とお話しした結論としては「ご家族の考え次第です」というものでした。

結果的にはA先生と言ってることは同じです。

でも、私は充分納得できました。

※ちなみに、時間にして約30分ほど。料金は3000円いきませんでした。

 

後日、母や妹にきちんと説明することができたことはいうまでもありません。

そして、色々と理解したうえで、現状では薬の使用はしないでおこう、という判断をしました。

セカンドオピニオンをして良かった

後から考えるとA先生は、とても頭の回転が速い方だったのだな、と思いました。

要点だけをかいつまんで説明するタイプの方なのでしょう。

 

また、頭がいい方だからこそ、要領の得ない質問をされるとムッとしてしまうのかもしれません。

なので、サクッと理解出来る方なら、むしろA先生のようなタイプだと、テンポよく話が進み、心地良く感じるのかもしれません。

 

ただ私は10を聞いて1を知るタイプ。

順々に話してくださる先生の方が合っていました。

 

なので、セカンドオピニオンをしてみて、本当に良かったです。

(もしも私たち夫婦が、物忘れなど何か困ったことが起きた暁には、絶対セカンド先生に診ていただこう、と思います。)

 

※ちなみに、父の主治医の先生は、今までどうりA先生でお願いするつもりです。

今後は、コミュニケーションの取り方を工夫してみようと思います。

あ、そうそう。

冒頭で「は?!」と感じたお医者さんもいた、と書きましたが、A先生のことではありません。また別の先生です(笑)。

むすび 

冒頭に「相性が合う先生に出会うには、自分で探す努力が必要だ」と書きました。

でも、実際のところ、自分の心身が弱っている時にはそんなことにパワーを使っていられないと思います。

かといって、弱ってもいないのに、試しに診療しに行くなんてこともしませんし。

 

相性が合うかどうかは、やはり実際に会ってお話ししてみないと分からないものですね。

 

ただ、両親の病院探し&付き添いを複数回重ねて感じたことは、病院やクリニックの雰囲気は、ホームページの内容や、問い合わせの電話をした際の受付の方の対応の仕方などから伝わってくるものがあるもんだなぁ・・というものでした。

なんかもう、第六感に頼る、みたいな感じですが・・

 

今回のようなセカンドオピニオンは、どこの病院・クリニックでも受けてくださる類いのものかわかりません。

でも、もしもこのようなタイプの悩みで悶々としているようなことがあれば、こんな手もあるんだな、と思っていただけたら幸いです。

 

今日も長文になりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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