ぼんやりスズメの備忘録

機嫌よく暮らしたいものです50代。お疲れぎみの食卓を少しだけ楽ちんにするブログです。

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【高齢の両親と向き合う】ワクチン接種を終えた母と話して思ったこと

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ぼんやりスズメです。

 

先週、両親は2回目のワクチンを打ち終えました。

幸いなことに大きく体調をくずすことなく過ごしているようでまずはひと安心です。

 

でも、こんな症状は感じたそうです。

 

母の場合

  • 1回目の終了後→腕の痛みが1週間ほど続く。他は異変なし。
  • 2回目の終了後→帰宅後から軽い頭痛と気分の悪さ有。3日ほど続く。4日目あたりに息苦しさを感じるが2日ほどで収まる。

 父の場合

  • 1回目の終了後→腕の痛みを訴える。
  • 2回目の終了後→特になし。
  • ※ただし、何かの症状が出ていても気がついていない可能性有。

 

ワクチン接種を怖がっていた母は、事前に様々な情報を仕入れていたので、副反応に対してもそれなりの覚悟をしていたようです。

なので、今は、この程度で済んで良かった、安心した、と言っています。

 

今回は、ワクチン接種を終えるまでの母(と娘)が、どんなことに戸惑いを感じたのか。どのような心配をしていたのか。備忘を兼ねてまとめてみました。

さっそく先生の応対についての感想を話しだしました

恒例となっている、週に一度の両親との長電話の日が、接種終了後3日目でした。 

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まだ少し気分の悪さは続いていると言っていましたが、気になっていたことから解放されたからでしょう。母の声は軽やかでした。

軽やかだけど、文句を言ってます(^0^;)。

 

「1回目の時の先生はすごくいい先生だったけど、2回目の先生は、チャカチャカしてて、話をぜんぜん聞いてくれなかったよ」

 

「打たなきゃいけない人がたくさんだし。ひとりずつの話を聞いている余裕は、やっぱりないんだね。」

 

「1回目の時の先生は、私がまとめていった紙(※現在服用している薬などがすぐにわかるよう整理したもの)を見ながら何個か質問してくれてね。

だったら、大丈夫でしょう、と言ってくれて。

それで打ってくれたんだよ。すごく安心したよ。

でも2回目の時の先生は、そういう感じじゃなかった」

 

ちょっと恨み節が入ってます。

 

「あなたが送ってくれた解熱剤を持って行ったのよ。

それを先生に見せて、2回目は熱が出るみたいだ、って娘が送ってくれました。

もし今日熱が出たら、どういうタイミングで飲んだらいいんでしょう? って聞いてみたの」

 

熱が出はじめた段階で飲むのか。高熱で苦しくなったら飲むのか、そもそも、この解熱剤を使っていいのか? そこらへんを一応確認したかったそうです。

 

「先生は、なんて言ってた?」

 

「熱が出たらすぐ飲めばいいんじゃないんですか?って。

飲んでもいいかどうかは、かかりつけ医に聞いてください、だって。

ちょっと、なんだかねぇ。」

 

母は、2回目の接種会場にも、念のため、現在服用している薬をまとめた紙を持参していたようです。

でも、今回の先生は、その紙をちらっとしか見なかったそう。

そのことも母を不安にさせたようです。

 

その先生も、健康体の人に対してならばアドバイスをくださったのかもしれません。

でも、母のように、他にも薬を服用している人に対しては、慎重な対応にならざるを得なかったのだと思います。

 

あるいは、専門外の先生だったのかもしれませんしね。

 

ただ、母としては、1回目に接種してくださった先生の対応がとても優しかったので、ことさらに2回目に接種してくださった先生の対応が、なんだかなぁ・・と思ってしまったのでしょう。

 

うーむ。不安だった母の気持ちもわかる。

限られた時間の中で激務をこなさなければならない先生の立場もわかる。

娘の心配はもう一つ。母が体調を崩した場合のこと。

 2回目の接種後の方が体調不良になるケースがあるようだ、という情報が報道されていたので、妹と私はかなり心配をしていました。

 

接種後に、万が一父が体調不良になっても、母が体調を崩していなければ対応できると思います。

でも、その逆だったら、父は母の看病はできない。共倒れになる。

それはまずい。

もちろん、2人とも倒れるという可能性だってある。

それもまずい。

 

最悪、私たちがヘルプに入るまでの間をつなぐくらいの備えは必要であろう。

ということで、妹と相談し、事前に市販の解熱剤やら、冷えピタやら、インスタントのおかゆやスープなどを送っておきました。

色々家にあるから大丈夫よ。という母の言葉を無視して。

(正直にいえば、私達の不安を解消するために送ったようなものです。)

 

市販の解熱剤に関しては、一応、評判がよいものを送りました。

でも、「熱が出たときには、これを飲めばいいからね」としか伝えていませんでした。

 

実は、服用のタイミングを気にする母に「会場に持っていって、先生に確認するのが一番安全かもよ」と言ったのは私。

解熱剤を購入する際に、薬局の薬剤師さんにもう少しきちんと確認をして、それから送るべきでした・・・。 反省です。

かかりつけのクリニックでの接種は、叶いませんでした。

話はちょっとさかのぼります。

一回目のワクチン接種の予約をする際に、どの会場で接種したいのか母に聞いたところ、近所のかかりつけのクリニックでの接種を希望していました。

そこは、内科的な症状で不安なことが起きた時には訪れ、診ていただいているクリニック。インフルエンザの予防接種も毎年そこでお願いしています。

 

調べてみたところ、そのクリニックでは「かかりつけの人のみ接種可能」ということがわかりました。

良かった! コロナのワクチン接種もそこでお願いしよう。と母と話していました。

 

もちろん、予約が必要なので、確実にそこで接種できるというわけではないでしょうが、なにしろ「かかりつけの人のみ接種可能」です。

なんとなく、その時は、「もうこれで大丈夫」のような気になっていました。

その経緯は、ブログにも書かせていただいています。

 

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 しかし、その後の話がありまして。

 私と会場についての話をした後、母はクリニックに確認をしてみたそうです。

すると、そのクリニックの場合、「かかりつけの人」というのは、「1ヶ月に1回程度は来院している方」を想定しています、と言われたそうです。

母は、そこまでの頻度では通っていません。何かあった時に訪れている程度です。

つまり、母としては「かかりつけの人」のつもりでいたけど、そうではなかったということ。

 

え???  かかりつけって、病院側からの認定がいるの??と、ちょっとびっくりしました。

でもそれは私の早とちり。

母の話を総合してみると、こういうことのようでした。

 

クリニックに配分されるワクチン数は決まっている。

その数はとても少ない。

なのでそのクリニックを利用している方全員に対して、接種できますとは言えない。

そこで「かかりつけの人=1ヶ月に1回程度は来院している方」という目安を設定した。

ということのようです。(※あくまでもそのクリニックの場合です。そして5月中旬・1回目の接種予約時での話です。)

結局、両親はどこで接種をすることになったか?

2回とも、集団接種会場で接種することになりました。電車で数駅のところです。

ちなみに、例のクリニックはもちろん、自宅近辺で「かかりつけの人のみ」という条件を掲げていない医院やクリニックを探して予約申込みをしようとしましたが、そうしたところはすぐに埋まってしまい、とれませんでした。(※予約申込みは私がやりました)

 

集団会場での予約はとりやすかったです。

両親の場合は、腰が悪い母が、認知症の父を連れての移動ということになるので、接種会場はなるべく自宅周辺に、と希望していました。

でも、もしも場所や日時に強い希望がないようならば、予約はちゃんと取れるものなんだな、と思いました。

そもそも「かかりつけ医」の定義って? 実はよくわかっていませんでした。

そんなこんながありまして、そもそも「かかりつけ医」ってなんだっけ?と気になって調べてみました。

日本医師会のHPに掲載されていた「かかりつけ医ってなあに?」というチラシです。

https://www.med.or.jp/people/kakari/kakari_leaflet.pdf

これを読むと、「この病院、近所だし、何度か行ったこともあるからかかりつけ医院にしよう」と、勝手に(笑)思っていてもいいみたいです。

 

ということは、母が「ここが私のかかりつけのクリニック」と思っていたことじたいは、別に間違いではなかったのですね。

やはり、「かかりつけの人=1ヶ月に1回程度は来院している方」は、ワクチン接種の時限定での「定義」だったのでしょう。安心しました。

娘として思ったこと

母は、実のところワクチン接種がしたくなかったそうです。でも、色々なことを考えた結果、やることに決めたそう。

 

だから、たくさんの疑問や不安が湧いてきてしまい、本職のお医者様に色々と伺いたい。でも、ご迷惑だろう。

そんな悶々とした気持ちを収めたのが、1回目に接種してくださった先生の対応だったようです。

 

この大変な中、接種してくださる医療関係者の方に同じような対応を望めるわけないと思います。母は「なんだかなぁ」と言ってましたが、むしろ、2回目に接種してくださった先生の対応が、標準的なんじゃないかと思います。

 

そんな中で、気持ちを落ち着かせてくださった先生に接種してもらえたことは、とてもありがたかったと思いました。

 

それから、コロナ禍になり、頻繁に「かかりつけ医」という言葉がでてくるようになりましたが、なんとなく曖昧なままでとらえていた自分に気がつきました。

 

基本的には、自分自身が「ここをかかりつけにしよう」と決めていいもののようですが、今回のワクチン接種時に関しては、医院やクリニックによって、イレギュラーなとらえ方をしている可能性もあります。

自分のかかりつけの医院に、「かかりつけの人のみ接種可能」の文字があっても、念のため確認した方がいいかもしれませんね。

 

長々と失礼しました。

これから接種を考えている方の、何かの参考になれば幸いです。

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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【高齢の親と向き合う】父との電話。あとに残る気持ち。

 

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ぼんやりスズメです。

週に1度、高齢の両親と長電話をしています。1時間くらいは話しているでしょうか。

まずは父と話し、続いて母と話すのがお約束の流れです。

父は認知症の症状が進んでいます。なのでちょっと前のこともすぐに忘れてしまいます。

でも、「今、この時」の話題であれば、会話のキャッチボールはできます。

bon-suzu50.com

留守番中の父。応対はしっかり。ひとまずホッ。

先日も「お約束の時間」になったので、電話をかけました。が、途中で気がつきました。

『そういえば、今日は母が外出するから、電話は明日に、ってことにしたんだった!』

でも、もう呼び出し音が鳴っています。ならば、留守番をしている父とゆっくり話そう。

そう思いながら待っていると父が出てきました。ちょっと不審そうな声です。

 

「はい、もしもし」

「スズメでございます。お父さまでいらっしゃいますか?」

「あ、スズメお嬢さまでいらっしゃいますか。おひさしぶりでございます」

 

パッと声が明るくなりました。私だとわかったようです。いつも以上にテキパキとした応対ぶり。ホッとしました。

 

ちなみに、こんな言葉遣い、日常的にはやっていません。(笑)

父との電話はなんだか照れくさいので、ふざけてよくこんな感じで話します。

変な会話方法ですが不思議なことに、そのほうがお互いに本音が言えたり聞けたりすることもあります。

つれない応対の父。でもそれが嬉しい。

でもこの日の父はすぐに普通の喋り方に戻りました。

 

「どうしたのよ?」

「今日、お母さんは、整形外科だっけ?」

「さあ、知らないけど。いないよ」

「私、本当は明日に電話するはずが間違えてかけちゃったよ。

でも、せっかくだから、ちょっとお喋りしましょうよ」

「うん・・・」

 

気のせいか、心ここにあらず、というような空気を感じます。

もしかして、と思い聞いてみました。

 

「お父さん、なんかそわそわしてない? トイレにでも行きたいの?」

「トイレは大丈夫なんだけどさ、今、相撲、見てたんだよ」

「それは悪いタイミングでかけちゃったね。」

「まあ、いいけどさ。」

「ちょうどこれからが、いいところかな?」

「そうよ。で、用は何よ?」

「用は特にないんだけどさ、5分だけでもお喋りしない? それとも相撲見たい?」

「用がないなら、またにしなさいよ」

「そうだね。じゃあ明日ね」

「じゃっ」

 

父は相撲見たさに気もそぞろ。あっさり電話を切られてしまいました。

 

あらまぁ、なんとつれないこと。と思いつつ、私の気持ちはとても楽になりました。

今日の電話は最初から最後までとても嬉しい反応だったからです。

まずはお礼を言う。それは忘れていく父の処世術?

この1年ほど、父が電話口に出てまず最初に言うこと。

「いつも大変お世話になっておりまして。色々な物を送っていただきましてありがとうございます」。

こんなふうなお礼からはじまります。何も送っていなくてもです。はじめは、母に言わされているのかな?とも思いましたが、そういうわけでもないようです。

 

父は、自分でも色々なことを忘れていることを自覚しています。

なので、まずはとにかくお礼を言っておこう、と思っているようなのです。

忘れていく父なりの処世術なのかもしれません。

 

父は自分が礼を尽くさない人間になるということをとても嫌がっています。

たとえば最近であれば、自分がきちんと挨拶をして退職してきたかどうか?その不安で頭がいっぱい。会社へ行って確かめてくる、と言いだし母を困らせています。

もう20年も前に退職した会社です。でも、時間の感覚が曖昧になっているので、ついこの間まで働いていた感覚でいるのです。

 

そのことについて話してみたことがあります。

 

「お父さんは、会社を辞めてから、なんと!! もう20年も経ったんですよ」

「えっっっ!!! そうなのか??  ちゃんと挨拶をして辞めてきたか?」

「お父さんは、きっちりとしているタイプじゃないですか。挨拶なしで辞めるってことは、まずないと思いますよ」

「私もそう思うんだけどさ。でもそのへんが全然わからないのよ。だって挨拶もしないで辞めてくるなんて、恥ずかしいじゃないか。そこはちゃんとやらないと」

 

この数ヶ月、何度この会話が繰り返されていることか・・・。

他にも、自分が関わったことをきちんと終えてきたかどうかの心配ばかり。

老親との電話。だんだん勇気が必要になってきています。

でも、今回は、「お世話になっておりまして」というお礼から始まりませんでした。

それに、娘の電話よりも相撲を取りました。最近、消えかけていましたが、スポーツ観戦好きな一面が顔を出したということ。

 

とりあえず今日は良かった。いっときのことかもしれないけど良かった。

いつも電話の後に感じてしまう切なさがとても少ない。

軽やかな気分は続き、久しぶりにひとりで一杯やりました。

 

かれこれ5.6年は続けている両親との電話。

最近は、かけることにちょっとした勇気を要するようになっています。

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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【高齢の親と向き合う】母の心配。ワクチン接種申込みまでも色々ある。

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ぼんやりスズメです。

週に1度、高齢の両親と長電話をしています。

 先日の電話で母が開口一番に言ったこと。

それは、まもなく始まるワクチン接種に関してのことでした。

母の心配①コールセンターに繋がるのだろうか?

申込み状況のニュースにはアンテナを張っているようです。

いきなり話しはじめました。

○○市の方ではインターネットがパンクして繋がらなかったって言うじゃない。

そんなこと最初からわかるもんじゃないかね?みんな一生懸命申込みするだろうに。

 

本当だよね。ネットがそんな感じじゃ、電話予約の方も大変かもしれないね。

 

そうだろうね。繋がらないかもしれないね。○日の朝から始まるみたいだけど、私はもういいわ。午後にでもかけてみようと思ってるよ。

 

朝が弱い母は、早い時間からの予約トライは諦めているようです。

「電話が繋がりにくいようだ」「他の地域でもトラブルが発生しているようだ」との情報を入手しているようなので、ひとまず安心しました。

自分のペースに合わせて午後から行動を起こそうとしていることにも安堵。

そのような情報を知らないでいるとなると、生真面目な母のこと。

朝から電話の前に座り掛け続け、精も根も尽き果てる、みたいな情況にもなりかねないと思ったからです。

母の心配②行きつけの医院では受けられないのだろうか?

話をすすめるうちに、こんなことがわかってきました。

両親の住む市では、80歳以上の高齢者の接種が始まるのは5月中旬以降から。

該当する両親には、つい先日、接種券が届いたそうです。

現在79歳ですが、本年度中に80歳になる母はこの枠に入るようで、父と同じタイミングで接種できることにホッとしていました。

 

とりあえずは接種券が2人揃って届いてよかったね。で、これから何をすればいいの?

 

○○駅の近くの大きな会場でやるらしいんだけどね、そんなとこに行って大丈夫かしら?

よく診てもらっている医院でやってもらえるといいんだけどねぇ。

 

お母さんが行きたい医院がやってくれるかはわからないけど、多分、大きい会場まで行かなくても近場でやってくれる所があるんじゃないかな。

市のホームページに情報が掲載されているかもしれないから、ちょっと調べてみるよ。

 

悪いねぇ。よろしくね。

 

認知症の父を連れての移動になるので、2倍心配のようです。

確かに、電車で移動しなければいけない大会場より、徒歩で行ける医院で受ける事ができれば安心です。

広報誌などはくまなく確認するタイプの母。でも、ホームページを検索することはできません。でも、幸いなことに私が検索できます。

遠方からでも両親が住む市の情報を瞬時に得ることができる。とても助かります。 

母の心配③ワクチンを打っても大丈夫なのだろうか?

母の心配はとりとめもなく続きます。

お父さんは最近、腰に瘤(こぶ)ができてきてるんだけど。

痛がってもないし、脂肪腫みたいなもんかとも思うんだけど。

ワクチン打っても、大丈夫なのかね。

それから、私も最近の症状を考えると、大丈夫なのかな?って思ったりもするよ。

事前にお医者さんに相談しといた方がいいかねぇ。

 

そうだねぇ・・・。

 

父の瘤(こぶ)は心配ないような気もするけれど、母の最近の体調不良に関しては私も気になっていました。接種したことで、逆に体調が悪化するということはないのか?

ワクチン接種会場では、接種前に問診があると聞きます。

でも、忙しい看護師さん、お医者さんに長々と相談事をするような雰囲気ではないと思われます。

 

色々な心配があるようなら、事前に相談しておいた方がいいかもね。

でも、ワクチン接種しても大丈夫かの相談だけなら、お母さんの症状を知ってくれてるお医者さんだし、受診前に1度電話で相談してみたらどう?

 

そうだね。ちょっと様子みて、行けるようなら来週にでも(かかりつけの)医院に行って、相談してみるわ。

 

徒歩で行ける医院の存在はとてもありがたいです。

市のホームページを確認してわかったこと

電話を切った後、早速ホームページを確認してみました。

接種場所として医療機関名が一覧で発表されていました。

幸いなことに母が希望していた医院も、接種できる場所として掲載されていたので一安心です。

そして、医療機関への問い合わせですが、基本は遠慮すること。

かかりつけ医への自身の体調についての相談は診療の中で。とありました。

 

母とは終始、心配ごとを話してばかりいて話があちこち飛びましたが、まとめると。

接種券が到着したら、接種時期と接種場所を確認する。

そのうえで予約の電話を入れる。これがこの先にやるべき流れのようです。

 

市のホームページには、最新の情報がわかりやすくまとめられていました。

順に読んでいけば、接種についてちゃんと理解できそうです。

ただ、やはりインターネットを使えなかったり、広くこまめにチェックできない人だと、情報のとりこぼしをおこしてしまいそうだな、と思いました。

あとがき(娘が感じたこと)

母はどんな情報を得ていたのかな?と思い、最新の広報誌を覗いてみました。

すると、「詳細はホームページに」とか、「決まり次第、ホームページなどでお知らせします」という文言があり、ああ、なるほどなぁ・・と思いました。

 

このコロナ禍でのワクチン接種に関してはイレギュラーなことばかりで、

広く、早く進めるのには、これが精一杯の対処方法だと思います。

取り組んでいらっしゃる関係者の方々の努力もよくわかります。

なので、それに対して文句を言うつもりはさらさらありません。

ただ、ホームページを見ることができない。誰かに教えてもらうことができない。

そんな人をフォローできるような、なんかうまい仕組みも、これからも絶やさずに考え出していただけたら助かるなあと思いました。

これは何十年後かの自分からの、切なる願いだったりもします。

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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【老親と向き合う】わかりづらいけど意味がある。父を見守る母の気持ち。

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ぼんやりスズメです。

両親の様子を見に実家へ行ってきました。

といっても今回も家の中には入らず玄関で様々な物のやりとりをする。

そして少しお喋りをして「またね!」と帰る方式です。

緊急事態宣言が解除されてもされなくても、まだ用心に用心を重ねています。

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父のフォローに明け暮れる母

天気が良かったので父を散歩に連れ出すことにしました。

その辺をのんびりと回るコース。

せいぜい30分弱ほどですが気晴らしにはなるでしょう。

母は、私が到着したらすぐに連れて出られるよう父の身支度を整え待っています。

私の帰宅を遅くしないように、という母なりの配慮です。

 

実家に到着すると母が怒っています。

「これからスズメと散歩よ、と言ってもすぐ忘れて。

お父さん外出用のズボン脱いじゃったのよ。また着替えたりで大変だった」。

父の身支度を終えたのに、母が目を離した隙に部屋着に着替え直してしまったとの事。

こういった類のことがしょっちゅうとのことで、イライラを通り越し怒っています。

 

ちょっとそこまでの散歩なんだから・・・。

部屋着のまま出ればいいんじゃないの?と普通の人は思うかもしれません。

でも母はちょっとそこまで、でも、部屋着では出ません。

自分だけでなく家族にも出させません。必ず外出着に替えさせます。

お洒落という意味ではなく、外に出たら服は汚くなる。

その服で室内で入ってきて欲しくないという気持ちから。

外と内とはきっちり分けたいと考える、いわゆる潔癖症タイプなのです。

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父は、洋服の脱ぎ着は自分でできます。

でも、これから散歩に出るから着替える。今日は風が冷たいからこの服にしよう。

などといった込み入った考えはできなくなっています。

なので母がそばであれこれ手伝いをします。母なりの決めごとを織り交ぜながら。

 

でも母も昔のようにはテキパキと体を動かせない。

父をフォローすることも本当は疲れるのです。

疲れるならば、色々な自分なりの決めごとを緩めればいいのに・・

と思うのですが性格上それもできない。それで、

 

 まったく、何度言ってもわかんないんだから・・・。

それどころか、やらないで! と言ってることばっかりやるのよ、

お父さんは(怒)

 

・・・・となるわけです。

 

父はすぐ忘れる。でも母は懲りずに言って聞かせます。

今回の外出着の件に限りません。日常生活全般の中で毎回行われています。

歯磨きをするとき。  

2人でお茶を飲むとき。  

食事の後片付けのとき。

 母・言って聞かせる→父・忘れる→母・言って聞かせる→父・忘れる→母・言って聞かせる→父・忘れる→母・ついに怒る。

そりゃあ、イライラもするでしょう。しかたないです。

でも、父だって辛いだろうし。お互いに精神的にマイナスでは?

それで私は、母によく言ってました。

 

 お父さんに、色々言ってもそれは無理だと思うよ。

忘れてしまうのが認知症なんだから。本人のせいじゃないんだよ。

お父さんが変われないんだから、こちらが考え方を変えていかないと

 

受け容れて寄り添うことは、諦めてしまうということ?

母が何度でも言って聞かせ続ける理由。

私は、こんなふうに思っていました。

父が忘れても忘れても母が言い続けるのは、自分の決めごとを乱す人に寛容になることができない性分だからだろうと。

父が認知症になる前から、それこそ私も一緒に暮らしていた頃から、自分の決めごとを家族に従わせるタイプだったからです。

 

でも、わかってきました。

母の中には、もうひとつの気持ちがとても大きく存在しているのです。

 

母は、自分が諦めたら終わりだと思っているのです。

「もうできないから仕方ない」と受け容れてしまうこと。

それは、父のことを諦めてしまうこと。それは失礼なこと。

フォローをすればちゃんと生活できる。

できないから、と緩めたら症状が進んでいってしまう・・・。

母は、長年認知症の方が暮らすグループホームにボランティアに行っています。

そこで自分なりに感じたことがあっての行動をとっていたのです。

 

情況は刻々と変化していくと思います。

でも今は母のやり方を見守るしかないのかもしれません。

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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【高齢の親と向き合う】父が帰ってこない!?

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ぼんやりスズメです。

週に1度、高齢の両親と長電話をします。

先日、父と20分ほど話し、続いて母に替わったらこんな報告を始めました。

 

この間、お父さん、出たままなかなか帰ってこなくて。

とうとう警察に電話したのよ。

えー????!!! 警察?いったい何があったの?

 

私の頭は真っ白に。ついにそんな時がやってきてしまったのか・・。

(ちなみに父の様子はこんな感じです)

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交番に電話をするまでの流れ

母の話によると、2人で外出し帰宅。

母は室内へ。父1人がその足でマンションの管理棟へ書類を提出しに。

その後、階下のポストから夕刊を取ってくるという行動予定だったらしい。

これくらいのことは日々やっていることです。

 

ところが、その日は15分経っても帰ってこない。

管理棟までは往復で3分の距離です。

辿り着けずに迷ってしまったのか?と思った母は管理棟に電話を。

管理人さん曰く「ちゃんと書類を提出し帰っていきましたよ」

しかし30分過ぎても帰ってこない。今までになかったことです。

 

 

その辺を探しまわりたいけど、外出がたたって腰が痛くて歩けない。

外は暗くなる。

父は足腰が丈夫。歩き続けてどこまでも行ってしまうかもしれない。

早く手を打たねば。しかたない。交番に相談しよう。

という流れだったそう。

 

幸いなことに、住所や名前、情況などを伝えている真っ最中に、父帰宅! となったので、おおごとにならずに済んだとのこと。

 

それにしても暗い中、よく帰ってこれたよね。誰かに道を聞けたのかな?

どうして戻れたのか本人忘れてたけどね。

迷っちゃったよと言いながら帰ってきたよ。

お巡りさんもいい人で本当に喜んでくれた。

第一関門は母の意識改革か?

喜んでばかりはいられない出来事です。

次は自力で戻ってこれないかもしれない。

そろそろ要介護認定の申請を考えるべきだろうか?

「まだ大丈夫では?」 と、「そろそろ考えなくては」 

の間で気持ちがせめぎ合います。

 

ただその前に・・・。

母の意識をどう変えるか? それが第一関門だったりします。

母はこんな気持ちでいます。

・自分がそばに付いてさえいれば、まだ普通の生活ができる。

・認知症という認定を受け様々なサービスを受けることが、

 逆に進行を早めてしまうのでは?

 

その気持ちはよくわかります。

それに、介護認定を受けると察しただけで、父は張り詰めているものを切らしそうです。そういう意識はしっかりしています。

 

ただ母にはもうひとつの気持ちがあります。

それは、人を家に入れることが嫌だという事。

老親のこれからを考えると厄介な思考です。

 

母はいわゆる潔癖症。

人が入る→その人が帰ったら、部屋中を掃除しないと気が済まない→

でも、今はその体力がない→だから入ってきてほしくない

 

本音の部分にこれもあると思われます。

なにせ、私や妹が気軽にヘルプに入ることも難しいくらいですから・・・。

電話の最後に言ってみました。

これからは人に入ってもらうことも考えていかないとね。

まずは、せめて私たちが自由に出入りすること、平気になってくれないと。

そうだね・・。

 

今回の件はかなりのショックを受けました。

母も心身ともに相当疲れた模様。

でも、母の思考を緩めるきっかけになってくれるのなら、もしかして必要な出来事だったのかもしれません。

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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【高齢の親と向き合う】忘れていく父が教えてくれること

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ぼんやりスズメです。

84歳の父がいます。

真面目で融通が効かないタイプですが、穏やかで楽天的。

リタイヤ後はよく喋るようになりました。お喋りな母に対抗するためらしいです。

おこもり生活が続いたこの1年で、認知症が進んでしまったように感じます。

今は1秒前のことも覚えていません。

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瞬間瞬間の会話は絶妙にできます

「今、この瞬間」の話題であれば、普通に会話を楽しめます。

娘とのおしゃべりということで、シャキッとするのもあるかもしれません。

 

「最近、どう?体調崩していませんか?」

 「体調は大丈夫なんだけど、頭がパーになっちゃって 全部忘れちゃうのよ」

 

「84歳だもん。忘れるのが普通じゃない?」

 「俺84なのか?長く生きるのもいいもんじゃないよ。もうそろそろあの世にいくから」

 

「食欲はありますか?」

 「ある!! 何を食べても美味しいよ」

 

「食欲ある人はそう簡単にはあの世にいきません」

 「そうか? 今日は何か食べたかな? なんにも食べてないぞ??」

 

ここまではまぁいつもの父です。昔からこんな感じの人です。

母から聞いていたことを尋ねてみました。

 

「そういえばお父さん、そこが自分の家じゃないように思っちゃうんでしょ?

どうしてそんな気持ちになるんだろうね?」

 「どうしてここにいるのかわからないんだ。ここは俺の家じゃないだろ?

でも、どこに行けばいいかもわからない・・」

突然 不思議な会話になります

母方の祖母がやはり認知症で、夕方になると似たようなことをよく言ってました。

「ここではない」と思ってしまう背景には、どんどん忘れていくことで、自分の中に確実なものを感じられなくなってくる不安や恐れの気持ちがある。

その気持ちは、焦るような気持ちや、せきたてられるように気持ちに繋がる。

それで、ここではないどこかへという気持ちになるのかもしれない。

そんなふうに祖母をみてくれていたグループホームの方に

教えてもらったことがあります。


「だって、どんどん歩いて行方不明になったのを見つけてもらっただろ」

 「え???行方不明なんかなったことありませんよ。すごいストーリー考えたね」

 

「そうか?でもいなくなった方がいいと思ってるだろうから」

 「え?!誰もそんなこと思ってないって。いなくなったら、みんな心配で泣いちゃうよ」

 「遠くにいるからそう言うかもしれないけど

近くにいる人は手がかかるから、いないほうがいいだろう」

 

突然 突拍子もない話になりちょっと驚きます。

心の中の不安や負い目がそういうストーリーを作り上げているようです。

忘れていくことに気がついている父

不思議な話がずっと続くわけでもありません。

 

「コロナで刺激がない生活だもん。

つい、いろんなこと考えちゃうのかもしれないね。」

 「きっとそうなんだな。いろんなこと疑う気持ちが出てくるんだよ」

「そうじゃないんだ、とは思ってるけど、頭がどんどん疑っちゃうんだよ。」

「今はまだいいけど、そう思わなくなったらと思うとね・・」

 

「引っ越しも多かったし、色々と頭が混乱しちゃうのかもしれないよ」

 「そうなんだよな。本当に自分が今までどうしていたかも

全くわからなくなっちゃうのよ。わからないっていうのはほんとにつらいよ。

あんたも覚えておきなさいよ。」

 

あちらとこちらとの狭間で揺らいでいる父が身をもって教えてくれること。

切ないけどしっかり覚えておこうと思います。

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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【老親との週1恒例電話に思う】ただ話しを聞いてあげればよかった

こんにちは。ぼんやりスズメです。

今日こそ行こう!と思っていた免許の更新。朝からの大雨により断念しました。

昼すぎには竜巻注意報まで出ていたけど、とりあえずは大事に至らず。

良かった・・・。雨上がりの夕暮れ。見事な青空が見えていました。

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週に一度 高齢の両親と電話で長雑談をします

認知症が進みつある父と暮らす母にとっては、ポンポンとした会話ができるひとときであってほしい。

そして、母から毎日、やいのやいの言われている父にとっても、息抜きの時間になってほしい。

そんな気持ちで話していますが、ついつい余計なことを言ってしまい、電話を終えて後悔することも。

母の愚痴には「そんなこと言っても仕方ないよ」とか。

父の繰り返される話には「さっきも言ってたよ」とか。 

話しをゆったり聞くこと それがなかなか難しい

そういえば、そうだよな。

愚痴や不満を話すときって、「じゃあ、こうすればいいんじゃない?」とか言って欲しいわけではないんだよね。

「へーそんなことがあったんだー」と聞いてもらうだけでいい。

もう少し言うなら、「頭くるよねー」とか一緒に怒ってくれたらすごく嬉しい(笑)

解決方法を言ってほしいときにするのは相談だもんね。

 

それから、私だって「え?それ聞いたし」とか言われたりすると傷つく。

最近ホント忘れてばかりだから冗談じゃなくほんとに凹む。

 

若い時よりも、そこらへん身をもって感じているんだから、

もう少しゆったり耳を傾けることができる人間でありたいものだ。

傾聴力、この歳になってもまだ身についていません。

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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