ぼんやりスズメの備忘録

機嫌よく暮らしたいものです50代。お疲れぎみの食卓を少しだけ楽ちんにするブログです。

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軽いから持ち歩きできて嬉しい。ちょっと座りたい時用のスツールを購入しました。

こんにちは。

ぼんやりスズメです。

 

高齢の父の外出時(主に病院関係です)に付き添うことが増え、思うことがありました。

持ち歩きができるくらいに軽くて、必要に応じてパッと座らせてあげられるような簡易的な椅子ってないだろうか???

 

父は歩くことが大好き。目的地にはいつも歩いて向かいます。杖なしで。

それが父のプライドでもあります。

 

私は車の運転ができないので、外出時の送迎などをササッとしてあげられません。

付き添い時は一緒に歩いていますので、父の脚力にはとても助けられています。

 

しかし、そんな父でも少しずつ疲れが見えてきました。

一気に歩けていた距離も、何度か立ち止まったり。スピードが出なくなったり。

 

そりゃ当然です。まもなく87歳なのですから。

むしろよくぞ今までがんばっていたものです。

 

そろそろ、徒歩以外の移動手段も取り入れていかないとなぁ。

歩くとしても、なんとか負担を軽くする方法はないものかなぁ。

 

そんなこんなを考えているうちに冒頭のような思いに行き着き、そして見つけたのがこれです。

「伸縮スツール」

 

ちなみに、背もたれがついていない一人用のイスを「スツール」というそうです。

以降、「イス」ではなく「スツール」と書いていきますね。

商品紹介のページには、このように説明されていました。

常々、こんなのがあったらなぁ・・と思っていたポイントが詰まっています。

お値段もお手頃です。

早速購入し試してみたところ、なかなかいい感じ。

 

ということで、今回は体験レポートです。

もしも同じようなことをお考えの方がいらしたら参考にしていただけたら嬉しいです。

案外、街なかにベンチは見当たらない

父の場合、遠い病院に行く場合だと、徒歩と電車、タクシーで片道40分強程度。

近いクリニックに行く場合だと、片道15分弱くらい歩いています。

 

道中、水でも飲んで一息つこうか、という時。

あるいは、タクシーを待っている時など。

ここでちょっと腰をかけさせてあげたいんだけどなぁ、と思うことが増えてきました。

 

一緒に歩くようになって気づいたのですが、気軽に腰をおろせる場所って、少ないものなんですねぇ。

運良くあったとしても、先客がいるケースが多い。

 

また、タクシーやバスの乗り場などでは、ベンチが置いてあったとしても、並んでいる列から離れたところにあったりする。

(列に並ぶ私から離れた場所に、認知症の父をひとりで座らせておくのは色々と心配です。)

 

もちろん、少しゆっくりしよう、という時には最寄りのお店に入って一息入れるようにしています。

でも、「今、ここで、ほんの数分腰掛けられたら嬉しいんだけど・・」という場面の方が多かったりします。

それでこちらのスツールが登場です。

持ち歩きが楽チン 重量は約890グラム

私の場合は持ち歩くことが前提なので、大きさ&重さはとても重要。

直径25㎝。厚みは6.5㎝(縮めた時)。 

普段よく使っているトートバック(約35㎝×約27㎝×約7㎝)に難なく入ります。

 

実際には、縮めた状態で輪ゴムで括って、ビニールに入れて、バックに入れています。こうしたほうが、収まりがいいです。(そのままポンと入れると動いて、若干、伸び気味になるので笑)

 

重量は約890グラム。
肩に掛けて持ち歩くことになりますが、個人的にはぜんぜん負担になりません。

他にも荷物が色々とある、というなら話は別ですけどね

運びやすさ

とっても運びやすいと思います。

私のいつものトートバックに入れるとこんな感じ。(写真左)

 

本体の周囲にベルト(?)が巻かれていて、それを伸ばすとこんな感じで肩から提げられるようにもなっています。※ベルトは長さを調節できるようです。(写真右)

 

軽いので、スツールになった状態を持って移動させるのも楽です。

見た目は、大きな赤いボタンという感じですね。

座り心地

座面は写真上をご覧いただけばと思います。

ゆとりがあるわけではないけど、小さすぎもせずの座面。感触はつるっとしています。

 

底面はこんな感じ。

平坦なところに置くのであれば安定しています。

滑ることも、ガタつくこともありません

 

実は、父より先に、膝を痛めた私がお世話になりました(^0^;) 

ガーッと縮んだりしないだろうか?とこわごわと座りましたが(笑)、特に不安に感じるようなこともありませんでした。

操作が簡単なのもいい

スツールとして活用したい時

座面と底面にある2つ穴に指を入れてひねりながら伸ばしていきます。(冒頭の商品説明の写真をご参照ください)

好みの長さのところがきたら、ひねりを戻し安定させます。

安定するとカチッと音がします。

活用を終えて縮めたい時

座面と底面にある2つ穴に指を入れてひねりながら縮めていくだけ。

感想

私は腕の力がないので、ひねりながら伸ばす時に少々重く感じるかな?

父が座る場合、最大に伸ばしたところが、ちょうど良い高さ。

よって、最大に伸ばすまで引っ張り続けるのに多少の力が必要です。

注意点

※「ひねりながら」伸ばす、を忘れずに。ただ普通に引っ張るだけでは伸びません。

※伸ばし止める時に、カチッと止まったことを確認すること。(中途半端だと座った時に危険。)

気になる安全性は?

普通の方が座るぶんには、問題なさそうです。ただ・・・。

  • 背もたれがないこと
  • 座面はプラスチックなのでつるっとしていること

これらの点は、高齢&認知症の父が座る場合、アクシデントに繋がる可能性がなきにしもあらずかも。

なので、父が座る時には私がそばにいることが大前提です。

滑って落ちてしまったりしたら元も子もないもんね

父の感想

実は、街なかではまだ使用しないで済んでいます。

父が「大丈夫だ」と拒否るのです。

公衆の面前でこういったものを取り出し座ることに、プライドが許さないみたい。

 

ただ、あまり人目につかない場所であれば、素直に座ります(笑)。

そして「これは楽だ」と喜びます。

 

写真は、自宅玄関先で、共に外出する母の「出待ち」をしている様子です。

寄っかかることができるよう、壁の前に置いています。

(周囲に壁がない時は、少し前屈み気味になって座っています。)

ちなみに、座面の高さまでが地面から45センチ。(一番伸ばせるところ)

父の場合、苦労することなく立ち上がれます。この点はポイント高いと思います。

どこで購入したか?

私はニッセンの「バラエティ 楽市初夏号」という冊子内で紹介されていたのを見て購入しました。(ずいぶん前に我が家に届いた冊子です。)

WEBでも検索できました。

伸縮スツール 通販【ニッセン】

 

ちょっと調べてみたら、もう少し耐荷重が大きめなものもあるようです。

より安心ですね。ただし、そのぶん重量がアップするようです。

赤色以外もあるようですので色を選びたい、という方にはいいかもしれません。

 

どうやらアウトドアをする方には知られたスツールのようですね。

ちなみにアマゾンでの評価は5点中の4.3となかなかの高評価のようでした。

むすび

こちらのスツール、長時間座り続けたいという時には不向きかもしれません。

でも、ちょっと腰をかけたい、と言う時には最適だと思います。

 

軽くてコンパクトなので持ち運びすることが楽チン。保管に場所も取らない。

というわけで、ここ数ヶ月、父との外出の際にはいつも持参するようになりました。

 

実は、持参しても出番がない、ということも多いんです。

でも、私としては、いざというときにはこれがあると思うと、と気持ちがほんとうに楽になりました。

 

最近は、「イス」を持っていくからいつでも疲れたら座ってね、と言うと父も安心するようです。

 

このスツールにちょっと助けてもらえば再び元気に歩きだせる、という状況が、できるだけ長く続くといいな、と、今は願っています。

 

最後に・・・。

私は高齢の父にとって使えそうか否か?という視点だけでこちらのスツールを選びましたので、偏った感想になっているかもしれません。

その点、どうかご了承くださいませ。

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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【80代父の聞こえかた】大声で話しかければいい、ってものでもないみたい

 

こんにちは。

ぼんやりスズメです。

 

昨年の5月に介護認定の申請に向けて動きだして以来、父は多くの方に支えていただいています。

本当にありがたいことです。

 

昨年の今頃は ↓こんな感じでしたが、約1年の間に色々変化しました。

bon-suzu50.com

今現在の様子はまだブログに書けていないのですが・・。

おかげさまで 今も母と2人、在宅で暮らせています。

 

ところで。

多くの方々と関わりを持つ中で、私がちょっと意外に思うことがありまして。

それは、父への「話しかけ方」に関してのことなのですが。

「あれれ?それでは通じないんじゃないかなぁ・・」と感じることがままあるのです。

 

もちろん みなさん、とても一生懸命に関わって下さっているんです。

にもかかわらず、どうもコミュニケーションがとれていない、という状況がなきにしもあらず・・・。

それって、両者にとって、なんとももったいないこと(>o<)

 

今回は、たいへん生意気ではありますが、「こんなふうに話しかけるだけでも、通じやすくなるのになぁ」と思っていることをまとめてみました。

 

あくまでも父の場合ということにすぎませんが、似たような状況下にいらっしゃる、どなたかのお役に立てたら嬉しく思います。

耳が遠くて認知症でもあるけど、わかっています。

父は耳が遠いので、対面時、普通の距離で話しても聞こえません。

また、認知症を患っているので、スムーズな会話が難しいところがあります。

 

へんてこりんな返答もあれば、同じことを繰り返すことも多々あります。

ちなみに耳鼻科での診断によると、父の聴覚は「補聴器を必要とするレベル」だそう。

(※集音器は持っていますが、好きでないようで日常的にはつけません。補聴器を使用するかどうかは結論が出ないでいます。)

そして、アルツハイマー型の認知症で、介護度は2です。

 

それでも、話しかけ方に少し工夫をすれば、ちゃんとコミュニケーションがとれます。

私がそう感じたのは、父と電話で話すと、それなりに楽しく会話ができるからです。

 

なので、私は、父がよくわからない様子だったり、とんちんかんな返答をするのは、認知症が理由だけではなく、よく聞こえていないから、という理由も大きいのでは?と思って対応するようにしています。

大きな声でも伝わらないことがある。

「父は耳が遠いので」と前持ってお伝えしておくと、皆さんは大きな声を出して、なるべく耳元に口元を近づけるようにして「●●さーん、■■ですねぇ」などと、話しかけてくださいます。

テンポもゆっくりにしてくださいます。

 

しかし、そうまでしてくださっているのに通じないこともあるのです。

 

父が理解していないようだと感じると、一層声を張ったりして下さる方も多いのですが、逆効果だったりします。

さぞかしお疲れになることと思います。ほんとに申し訳ないです・・・。

 

懸命に話しかけてくださっている方を見ながら父自身が恐縮して言ってました。

「なんでだろう、俺の耳が変なのかな? ぜんぜん何を言ってるかわからないんだ」。

 

どうやら父には聞き取りやすい音域があるようで、その音域より高めの声だと、いくら大きな声を出してくださっていても聞き取ることは難しいようです。

 

なので、そんな時私は、「テンション」と「声の音程(?)」を下げていただけるよう、それとな~く、や~んわりと、お願いするようにしています。

そうするだけで、それほど大声を出さなくと通じたりするのです。

もちろん、近距離での会話であることが前提です。

これ、お願いのしかたが、なかなか難しいんです

反応しないのは 話しかけられていると思っていないから

次はお医者さんとお話する時によくあるケースです。

父の診療時には私が同席していますので、詳細は私から説明します。

 

その途中で、お医者さんが突然 父に向かって「痛いのはどんな時なの?」などと話しかけたりすることがあります。

先生は私と話していた時よりもはるかにトーンをあげて、大声で聞いてくださいます。

でも父は、シーンとしています。視線もあわそうとしません(笑)。

 

なぜならば、それは、自分が話しかけられているとは思っていないからです。

多分、「よく聞こえないしわからないから、自分は黙っておこう・・」的な感じで座っているのです。

 

そんな時には「これからあなたに話しますよ」という態度を示すといいようです。

 

ちなみに、父の名前を呼びかけながら、膝をポンポンと触れ、色々な質問をして下さったお医者さんには、父は楽しそうに応答しています。

省略した会話も、一気に続く会話も、難易度が高いみたい

日常的な会話はできますが、話題があちこちに飛んだり省略した会話には理解が追いついていかないようで、曖昧な顔をして黙っている父。

 

だから先ほども書きましたが、「痛いのはどんな時なの?」というような聞き方も、たとえ、顔を見て問うてくださったとしても父には難易度が高い質問だと思います。

色々な情報を省略しているからです。

 

こんなときは、面倒に感じるかもしれませんが、順繰りに話しかけていくほうが実はスムーズです。

 

「●●さん、最近、腰が痛むようですね。」「どんな時に痛いと感じますか?」とふると、ちゃんと理解して答えています。

 

それから、一気に話し続けられるのも、難易度が高いみたいです。

 

「つま先が壁にぶつかってしまうのでもっと頭を上にお尻もグッと上の方に持っていってくださーい」。

句読点がなしで(笑)一気に伝えていた理学療法士さん。

元気な方なので肺活量もたっぷり。

明るく大きな声で話しかけてくださっていましたが、父の反応は?状態。

戸惑ったままです。

 

でも、短文で会話していくと・・・。

「これから運動しますよ。」

「私が? これから? 運動は大好きだよ。」

「このままだとつま先がぶつかって危ないですね。」

「おお、そうだな。ぶつかっちゃうな。」

「頭の位置を、もう少しだけ上にもっていけますか?」

「こうかな?」

 

応答しつつお尻をもぞもぞとさせながら、指定された場所まで動いていくのでした。

「ところで話は変わりますが」が混乱を防ぐキーワード

話題を変える場合も、少し工夫するだけで伝わりやすくなるようです。

 

実家では、母がよくこんな感じで父に話しかけがちです。

「 この間、美味しいと言ってたコロッケやさん、今日は臨時休業で買えなかったよ。あ、そろそろ、2時も過ぎたし出かけよっか? 予約は3時だから。」

 

色々な情報が省かれ、そのうえあっちこっちに話題が飛んでいます。

書き出すと支離滅裂な感じですが(笑)会話としては自然です。

話の流れでわかるだろう・・とやってしまいがちな話し方。

 

でも、これだと父は無言になり、コミュニケーションをとることを諦めてしまいます。

全部の話題が繋がってしまい混乱起こすようです。

 

しかし、「ところで話は変わりますが」と一言断ってから別の話を出すと、頭の混乱がしずまり、話しが進みます。

 

「この間、美味しいと言ってたコロッケやさん、今日は臨時休業で買えなかったよ。」

「そうか、臨時休業か。それならしかたないな。私はコロッケなんて食べたかな?」

「やだ、お父さん、美味しいと言ってましたよ。

ところで話は変わりますが。 今日はこれからクリニックに行きます」

「クリニック? そんなの聞いてないぞ。行かないよ」

「伝えましたよ。3時に予約をしたので、そろそろ出かけたいと思います」

「何時に予約したの?」

「3時」

「今、何時だ?」

「2時ですよ。ここから●分くらいかかるからね」

「なんだ、どこに行くって??」

 

・・・・とまあ、こんな感じで何回も同じ質問があり、何度も答える、という流れはあるものの(笑)、一応、次の行動に思考は向いていきます。

 

こういう会話を投げてくるのは、親しい間柄が多いと思いますが、その他にも、頭の回転が速いタイプの方もとりがちなケースなんじゃないかな?とひそかに思っています。

伝わりやすくするための、ほんの少しの工夫とは?

そんなわけで「ちょっと心がけるだけでコミュニケーションがとれる(可能性が高くなる)やりかた」をまとめてみるとこんな感じになります。

  • 大きくても高めの声だと聞き取れにくい可能性がある。
  • 普通のテンション&できるだけ音程低めの声でゆっくりと話すと伝わりやすい。
  • 話しかけられても反応しないのは、自分に対して話しかけているとは思っていない可能性がある。
  • 体に触れて、あなたに話しかけますよ、という態度をとったあとに質問すると答えてもらいやすい。
  • 長文で一気に話しかけるのは通じにくい。短文の会話にするとわかってもらいやすい。
  • 話題がかわるときは、「ところで話はかわりますが」を入れると頭を切り換えられるらしい。

改めて眺めてみると、その昔、祖母がお世話になっていたグループホームのスタッフさん達がとってくださっていた行動に繋がるなぁと思いました。

(今さら、私が書かなくとも「当たり前よ」と思われる方も多いかと思います。どうぞお許しを・・・。)

むすび

認知症であることと、聞こえないこととが混ざっていると、あっさりと「わからない人」扱いされがちです。

シーンと反応しない父の様子を見て、そこからは、父の存在をまったく無視して私とだけ話し出す方は結構多いです。

 

もちろん、話を手早く進めるために私が付き添っている、という面もありますので、それをどうこう言えません。

 

ただ、同時に、自分がそうなった時、「どうせわかるまい」と思われて放っておかれたら悲しいなぁ・・・とも、思います。

 

 

そんなことを心がけていたら、時間がかかる。いちいち対応していられない!と思うかもしれません。

父だって、この手法がいつまで通じるかはわかりません。

 

でも・・・。

ほんの少しの働きかけで 会話がスムーズになることも あるんですよ

 

そんなことが言いたくて、それでついつい長々と書いてしまいました。

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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突然こわれて思ったこと。80代両親宅の固定電話機のはなし

こんにちは。

ぼんやりスズメです。

 

先日、両親宅の固定電話機がこわれました。

父が倒れ救急車を呼んだ日から二週間も経っていませんでした。

よくもまあ、あの時は大丈夫でいてくれたものです(^0^;)

bon-suzu50.com

 

高齢夫婦にとっての固定電話は、とても重要な連絡手段なんですね。

改めて思いました。

 

今回は新しい固定電話機を設置するまでのことを書いてみました。

固定電話派の親御さんがいらっしゃる方に読んでいただけたら嬉しいです。

両親の電話使用状況

父(86歳)は自分のガラ携を持っていますが、数年前から使っていません。

持ち始めたのは70代前半だったと思います。電話、メールなどはしていましたが、見づらいので面倒臭くなる→ 使い方を忘れる→ などを経て一切使わなくなりました。

 

固定電話の使い方は、認知症になった今でも覚えています。

自分でかけることも、かかってきた電話に出ることもできます。

 

母(81歳)は自分のスマホを持っています。ラインやメールの操作はできます。

ライン電話もできますが好んでは使用しません。

使う度に、よくわからない現象が起きるそうでブーブー言ってます(笑)。

 

こんな2人ですので自宅ではもっぱら固定電話を使用。

知り合いにも、連絡は固定電話番号宛へかけてくれるよう依頼しています。

固定電話機がこわれて最初に困ったこと

両親は週に1回、ショートステイ施設に通っています。

そちらに行く時には、家の前まで迎えの車が来てくれることになっているのですが、その到着時間は、都度、固定電話番号の方に連絡してくれることになっています。

 

電話機の不具合は施設にいく日に発覚しました。

電話が繋がらず、そのやりとりができなくなったのです。

最終的には母がスマホから連絡をとることで事なきをえたのですが、ちょっとした騒ぎになったようです。

 

その、ほんの2日ほど前、私との電話はできていたのに・・。

家電って ある日突然 こわれるんだよね

再び固定電話機を買うという選択しか考えられない

母からのライン電話で、固定電話が繋がらない旨を知らされた私。

まずはJ:COMに確認してみました。

回線の不具合が起きているかどうかを調べてもらうためです。※J:COM対応マンションのため。

 

結果、回線に不具合はなし。電話機の故障の可能性が大。とのこと。

そうなれば、もう電話機を新しくするしかありません。

世の中的には、固定電話を置かずライン電話で済ませる、という流れですが、

両親宅では、また固定電話機を設置する、の一択でした。

新しい固定電話機がくるまではどう乗り切る?

早く新しい電話機を設置するに越したことはありません。

でも、両親にとって、購入しに出かけ、説明書を見ながら設置する、ということはかなりの労力を要します。

よって、私が新しい電話機を購入する任務を引き受けることに。

 

とはいえ、しばしの間は固定電話なしの状況になります。

新しい電話機を設置するまでの間はこれらを密にしよう、と母と確認しあいました。

  • ラインやCメールでのやりとり
  • ライン電話でのやりとり

 

しかし・・・

  • 充電を忘れている
  • スマホから離れて行動している
  • メールやラインを頻繁に確認しない

などで、いざ連絡を試みてもなかなかコンタクトできないのが現実でした。

 

しかたありません。

認知症の父を四六時中フォローしている母に、常にスマホに注意を払うよう求めるのは酷というもの。

それに、突然、スマホに慣れ親しめと言われても、難しいですよね。

 

あらためて、両親宅に固定電話がないということは、ほとんど連絡手段がないと同じなんだなぁ・・と思い知りました。(^0^;)

高齢者向けの電話機を選ぶときにポイントとなること

元旦に倒れた父の記憶が残っている娘達としては、連絡手段が欠けているということは不安で仕方ありません。

 

一刻も早く!!と家電量販店に探しに行きました。

買って、その足で設置しに行けます。

 

ところで最近の固定電話機ってどうなっているの? 

さっぱりわかりません。

なので、すぐに店員さんに相談です。

 

店員さん曰く、今は、固定電話機の需要が減っていることもあり、大手でいうと2社くらいしか出していないそう。

 

確かに、店頭にはあまり品数がありませんでした。

昔の頭のままでいた私には意外でした。

 

ただ購入者は高齢者の方がメインなので、ほぼ高齢者向けの商品になっているそう。

なので、このへんの機能の有無に着目してみてはどうか?とのこと。

  1. 迷惑電話対応機能がついているか?
  2. コードレスで利用できる(子機がついている)か?
  3. 液晶画面の文字が見やすいか?
  4. 留守番電話機能がついているか?
  5. 見守り機能がついているか?
  6. FAXの送受信ができるか?
  7. 急な停電時でも利用できるか?

本体の機能に関してはそれほど相違はないので、あとは、設定を助ける人がいるのか?実際に高齢者自身が操作できそうか?などを考えながら選んでみたらいいのでは?とのことでした。

父の記憶にある「電話機」であること

両親宅の場合、この3点さえ満たしていればOKなのでは?と考えました。

  1. 迷惑電話対応機能がついているもの
  2. 子機がついているもの
  3. 液晶画面の文字が見やすいもの

これに加えて、個人的に重要と考えたことは、「電話機と(親機の)受話器がコードで繋がっているタイプのものにしよう」という点です。

 

長らく、電話機売り場に足を踏み入れてなかったので知らなかったのですが、主流のタイプは、親機に付いている受話器はコードレスになっていて、まるで子機のようになっているんですね。(言ってる意味、分かりますでしょうか?(^0^;))

 

そのようなタイプのものは、シンプルでカッコいいです。

また、親機から離れたところでも使えますので便利そうです。

 

でも、父が戸惑う可能性が大きそうだと思いました。

多分、母に何度も尋ねたりして、双方共にストレスになりそうです。

スタイリッシュであることや最新であることよりも、父の記憶に刻まれている「電話」であることが一番!

 

それらのことを考えつつ選んだのがこちらです。

★結果的には店員さんに教えてもらったポイントのほとんどを網羅している商品でした。(※6の機能はなし、5と7の機能はただし付きであり)

時間的に余裕があれば、ネットで購入して配送してもらうという手段をとったかも。

「今すぐに購入できる」も重要ポイントでした

いざ購入!!となると、なんやかんやと悩むものですね・・・。

やはり嬉しい機能が全部詰まっていた方がいいのか?とか、もう少し商品レビューなどをみて比較検討してから購入すべきじゃないか?とか。

 

その時に思い出したのが、店に来る前にネットで読んだ情報です。

そもそも絶対数が少ないこともあり、望みの物がすぐに買えるとも限らない。

また、昨今の物流の滞りの影響もあり、商品によっては何か月か待つ場合もある、と書かれていました。

 

その時は、本当だろうか??などと思って読んでいました。

 

でも、私が足を運んだ家電量販店の固定電話機売り場コーナーに陳列された電話機の値札のところをよく見ると、「在庫なし」とか、「入荷までお時間をいただきます」となっているのが結構あることに気づきました。

 

そんなこともあり「今、すぐに購入できてすぐに設置しに行けることが最重要!!」と自分に言い聞かせながら決定しました。

新しい電話機の説明書は拡大コピーしてから渡しました

新しい電話機を購入した日の数時間後、両親宅に設置しに行くことができました。

 

「電話をかける」&「かかってきた電話をとる」。

とりあえずこれさえできるようにしておけば、ひとまず安心、ということで取り急ぎ私がやったことは、こわれた電話を外し、新しい電話を設置。

そして、日時設定をするところまで。

 

ここまでは機械音痴の私でもスムーズにできました。※母でもできたと思います笑。

 

もう少し手間がかかる設定=ワンタッチで娘宅に繋がるようにする、とか、よくかける電話番号を住所録機能に入れる、などは後日、妹がやってくれました。

これもそれほど難しくはなかったようです。

あとは、様子見ながら、機能を足したり削ったりをしていくことになっています。

※設置してから約3週間ほど経ちましたが、特に問題なく快適に使えているそうです。

「聞いて」とか「あんしん相談」などの機能はまだ未体験だそう。(私もまだ把握していません笑。)

 

私の場合、自分がスムースにとりつけられるかが不安だったので、購入した後に、いったん我が家に戻り梱包を解き、中を確認したうえで両親宅に持参、そして設置。という面倒な行動をとり、夫や妹などにはかなり呆れられました。

 

ただ、ひとつだけほめられたことがありました。

それは、使い方が書かれている説明書を拡大コピーしていったことです。

 

説明書は折りたたまれた用紙に、とても小さい&薄い文字で書かれているので非常に見にくいと思ったからです。

拡大コピーは、母が操作方法を調べたいと思った時のためではありますが、セッティング担当の妹や自分のためでもあります。

フォローする娘たちも老眼ですからね( ̄∇ ̄)

 

※ちなみに・・・。たしか説明書にはQRコードがついていて使用方法の動画を見られるようにもなっていたと思います。

でも紙世代の母や私は、説明書を読む派なものでして・・。

むすび

両親宅では家電類が壊れる時期を迎えています。

今のマンションに越してきて10年を越すころだからです。

 

引っ越しを機に買い換えた家電類も多かったと記憶していますので、そろそろ寿命を迎えるものが・・・。

 

「給湯器、冷蔵庫、洗濯機あたりは、突然こわれたら困るよねー。」

「そろそろかもよ。ゾッとするよね」

「こわれる前に買い換え、っていうのが理想だろうけど、なかなかねぇ・・」

 

なんて母と話していたこともありましたが、固定電話機のことはまったく考えていませんでした。(ちなみに、固定電話機の寿命は6年前後だそうです。)

 

大型家電に関してはなかなか難しいことかもしれませんが・・・。

高齢の親御さんのお宅にある固定電話機に関しては、こわれてから、ではなく一足早く新しくしておくのが安心なのかもしれないなぁ・・と思ったできごとでした。

 

★ご近所づきあいがほとんどないからこそ、連絡手段の確保はしっかりしておかないと・・今回学びました。

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元旦。救急車のお世話になり、思ったこと。

こんにちは。ぼんやりスズメです。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

みなさまはどんなお正月をお過ごしでしたか?

 

我が家では、元旦に父が突然意識を失い救急車で運ばれるというアクシデントが発生。

波乱の年明けとなりました。

 

幸い意識も戻り、検査の結果これといった原因が見つからずで、その日のうちに帰宅。

現在は、倒れる前と同じように暮しています。

 

※両親は共に80代。認知症の父を母がフォローしながら過ごしています。

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いったい父に何が起きたのか?

よくわかりません・・。近日中に改めて病院に行く予定です。

 

父のことはまたの機会に書かせていただくとして。

今回は、救急車を呼んだ母との会話を(ざっくりではありますが)書こうと思います。

 

というのは、当日や後日、その時の話を母から聞くにあたり、なるほどなぁと感じるところがあり、心に留めておこうと思ったからです。

できるなら体験したくないことではありますが、何かの参考になるようなら幸いです。

突然、意識を失い倒れた父

コロナもインフルも蔓延していた年末年始。

何か身に起きても病院で診てもらうことは困難になるであろう。とにかく気をつけて過ごそう!! を合い言葉に過ごしていた高齢の両親。

 

元旦は静かに過ごす、ということで二人だけで過ごしていました。

 

ところが昼間。父が突然意識を失い倒れました。初めてのことです。

呼んでも叩いても意識が戻らない父の様子を見て、救急車を呼ぶことを決めた母。

救急車のお世話になるのも初めてのことです。

 

私は自宅にいて救急隊の方から連絡を受けました。それだけでもう心臓がバクバク。

搬送先の病院を聞いても、どう行動していいのかわからなくなってしまったほど。

自分がそんな有様だったので、母はよく対応できたなぁと思います。

アナログだけど、あって良かった「連絡ボード」

救急隊の方から連絡をもらった時、私はこんなふうに思いました。

「母がものすごく動揺して、娘に連絡もできない状況になってしまったに違いない」

でも、そうではなかったようです。

搬送先の病院でおちあった母と、こんな会話をしました。

 

「私は(救急車の中から)あなたたちに連絡するつもりはなかったんだよ。でも『奥さんもご高齢なのでお子さんに連絡します』と言われてね。」

「そうだったんだ。それにしてもよく私の電話番号を伝えられたね。動揺してわからなくなったりしなかった? 」 

「連絡先のボード、あってよかったよ。家を出るときに救急隊の人が『そのままボードを持って行きましょう』と言ってくれて。救急隊の人がそれを見ながらかけてくれたんだよ。」

 

「連絡先のボード」というのは、娘宅の住所&電話番号をはじめ、両親がいざという時に必要になると思われる連絡先を大きく書いた紙で、私が作った簡単なものです。

ふだんは固定電話のそばに置いてあります。

A3タイプのクリアファイルに挟んであるので、見えやすいように立てかけられます。

 

冒頭に大きく「警察は110番」「救急車も火事も、どちらも119番」と書いてあります。

今回は、そのボードが色々と役に立ったようです。

 

ちなみに、母は自分のスマホを持っていますが、肌身離さず、という感じではありません。救急車にもスマホを持つことなく乗ったようです。(そうだと思い、私も連絡をしませんでした。)

固定電話と倒れている父との間での行き来が大変だった

自宅の固定電話から119番に電話した母。

父の状況を伝えたところ、「呼吸をしているか、確認をしてください」とか「声をかけてみてください」など、色々なアドバイスをされたそうです。

 

「お父さんの様子によって、救急隊が持っていく器具とか、人数とかも変わるんだって。でも狭い廊下のとこで倒れているから、ちゃんと確認できなくて困ったよ」。

「それで、なんて伝えたの?」

「息をしているかどうかもよくわからないです、と言ったら、今、そちらに向かいましたので大丈夫です、と言ってくれた。」

「お父さんが倒れた場所が、電話から離れていたから、何か聞かれる度に ちょっと待ってください、と言って、行ったり来たりで大変だった。それに時間とってしまって119の人にも申し訳なかった・・・。」

 

この件で、母もようやくスマホを身近に置いておく必要性を実感したようです。

ただ現実的には、日常的に使っていないと、こんなときは特に、スマホでの対応は難しいかと思います。

帰りの服のことは考えられなかった

ほとんどパジャマ姿で搬送されていった父。

その日のうちに帰宅できることになったのは良かったのですが、いざ帰るとなった時、あまりに無防備な姿で帰らなければならないことに気づきました。

 

上半身は、私が念のため羽織り物を持参していたので着せましたが、下半身はパジャマのまま。スカスカ状態です(^0^;)

 

母は家を出る時に、その姿では寒かろうと父の服の心配をしたようですが、救急隊の方から「お子さんが、車で来ると言ってたので、大丈夫でしょう」と言われ、取り急ぎ救急車に乗り込んだそうです。

 

娘の車、という帰り(移動)の手段をキープできているから、どんな格好(状態)でも、なんとかなると思いますよ。という意味だったのだと思います。

それに一刻を争うときだし。服どころじゃないわな

 

しかし間が悪いことに、我が家の車はちょうど修理に出していたために、病院へは代車できていた軽自動車で向かうことに。

それも、運転者以外には一人しか乗れないようなタイプのもの(^0^;)

 

ということで、父の帰宅時にはタクシーを利用することになりました。

 

この時にありがたかったのは、防水シートとタオルでした。

これらは病院内で使っていたものを、そのまま使わせていただきました。

(防水シートは、粗相に備えて座布団のように。タオルは膝掛けにして使わせてもらっていました。)

 

我が家の車にならともかく、タクシーのシートを濡らしたりしては申し訳ありません。

万が一に備え、防水シートを敷いた上に、腰にタオルを巻いた姿で乗り、無事に帰宅することができました。

 

寒さ対策のことばかり頭がいってましたが、すぐにトイレに行けない場合のことも考えなければいけなかったのでした。私もまだまだです(>o<)

帰宅できたってことだけで幸運と思わなきゃ。そんなことは二の次のこと。

 

確かに二の次のことなんですけど・・・。

帰宅後に母の間でこんな会話があったことを覚えておこうと思います。

 

「帰りは自分で帰るんだってことに頭が回らなかったよ。」

「私もだよ。厚手のバスタオルや、ズボン類を持っていけば良かったのかもね。」

このことを機にあらためて気づいたこと

両親ともに細かい不調は色々とあるものの、年末年始も淡々と過ごすことができるだろう。

なんとなくそんな感覚でいましたので、今回のことは驚愕の出来事でした。

でもやはり、突然なにがあってもおかしくない歳なんですよね。

 

そんなことよく考えれば当然のことなのに、どこかで「まだなんとか大丈夫だろう・・」と思っている自分がいました。

現実を見ることがまだできていないことを知りました。

 

もうひとつ知ったこと

救急外来の待合室で父を待つ間にも、搬送されてくる方が大勢いました。

いつも以上に人手が足りないだろうに、お医者さんや看護師の方々が懸命に受け入れてくださっていました。

そして外では、救急隊の方が救急車に乗ってスタンバイされていました。

 

元旦でも(もちろん、元旦だけではありませんが)こんなふうに命を守ろうと尽力してくださる方々が大勢いるのだなぁ・・と改めて知り、頭が下がる思いでした。

むすび

そんなこんなでお正月気分はしょっぱなから吹っ飛んだ2023年のスタートでした。

 

でも、地域によっては、急病になっても救急搬送先がなかなか決まらないという大変な状況が続いていますよね。

そうしたご時世にもかかわらず、父は迅速にうけいれてもらえることができました。

それは本当にありがたいことでした。

 

・・・とまぁ、2023年はじめのブログなのに、なんだか気持ちがザワザワする話でスタートしてしまいましたね。申し訳ありません。

最後にちょっとこちらの写真をみていただこうと思います。

お皿を洗った後のシンクに残った洗剤の跡なんですが・・・。

スマイル的なものと、末広がりの数字の8(笑)的なものが見えてきませんか?

見つけた時、気持ちがあがりました(^o^)

 

色々考えると、不安なことも多々ありますが、良いことの方に目を向けて、気持ちを盛り上げながら乗り切っていきたいと思います。

今年もどうぞよろしくおつきあいください。

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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勇気を出してセカンドオピニオン。体験して思ったこと。

こんにちは。

ぼんやりスズメです。

 

この夏は両親の付き添いで病院を訪れる機会が多くありました。

私の任務(笑)は、両親の道中の安全を確保すること。

お医者さんと両親間のコミュニケーションが円滑にいくように橋渡しをすること。

 

脳外科、脳神経科、精神科、皮膚科、整形外科、内科、泌尿器科などなど。

病院探しも含め様々な科をめぐり、様々なタイプの先生に出会いました。

涙が出るくらいありがたく感じる先生もいれば、「は?!」と思うような先生に遭遇したり(笑)。

 

そんなこんなを経て改めて実感したこと。

それは、お医者さんも患者も人間。相性が合う合わないがある。

だから、相性が合う先生に会いたければ、自分で探す努力が必要だなぁ・・ということでした。

 

どうもコミュニケーションがうまくいかず、別のお医者さんに改めて相談(いわゆるセカンドオピニオンですね)をしてみた、というケースも2つ体験しました。

結果、どちらのケースも悩みや不安がやわらぎました。

 

今回は、そのうちの1つのケースを書こうと思います。

本来のセカンドオピニオンとはちょっと異なるケースかもしれませんが、何かの参考にしていただけたら嬉しいです。

なぜか先生との会話がスムースにいかない

以前のブログで、父の認知症の診断を受けに行った話を書きました。

bon-suzu50.com

上記のようなことを経て・・・。

後日、私はひとりで検査結果を聞きに、メンタルクリニックのA先生をたずねました。

 

結果はアルツハイマー性の認知症。かなり進行しているとのこと。

想定内のこととはいえ、やはり気持ちは沈みます。

 

A先生は、私に脳の検査結果データを見せながらざっくりと説明をしてくれました。

 

ありがたいことにこの結果データは全部いただけるとのこと。

脳や血流の画像などがたくさん写っています。放射線科の先生の所見なども記載されていました。正直、素人の私が見てもサッパリわかりません。

でも嬉しく思いました。

あとで調べながらゆっくり読み返そう、と思ったのです。

 

というのも、実はA先生の説明がよく理解できずにいたから(^0^;)。

かといって、自分がどの点がわからないのかもうまく言えず(泣)質問もできず。

情けなや・・・。

 

A先生は、ザッと説明した後に言いました。

「・・ということで、家族で今後どうしていくかをよく話し合ってみて下さい。」。

 

えーっとそれはつまり・・・具体的には何を相談するってことでしょうか?

と質問をする私に、少々ムッとした先生が示したことは2つ。

  1. 介護体制をどうしていくか?
  2. 認知症の薬を飲むことにするか否か。

 

1はともかくとして、2に関してはどう判断していいか悩みます。

家族で相談してくるようにとのこと。父の意志も尊重すること、とのこと。

 

え?! 父の意志を尊重することといっても、自分が認知症であることをすぐに忘れる父。

薬の話をどこまで理解できるのか? 

また、どこまでを父の意志と捉えるものなのだろうか?

戸惑いながらそんなようなことを質問してみると・・・。

「それは、それぞれの家族の関係性によって違う。」

「・・・・・・」

 

迷路に入り込むような気持ちになってきた私。ちょっと方向を変え、例えば、父のような進行具合をしている方は、どんな選択をしているのでしょう? と聞いてみました。

「それを知ってどうするのか?  進行のしかたも症状も1人1人異なるから知ってもしかたがない。」

「・・・・・・」

 

困惑した私。いったいどうしたらいいんでしょうかねぇ?とつい言ってしまたら。

「どうしたほうがいいかはこちら側からは何も言えない。」

 

医者に判断を委ねるな。決めるのは当事者だ。ということでは?

 

いや、そりゃそうかもしれないけど・・・。判断するほどの情報がないよ。

途方に暮れながら診察室を後にしました。

理解できていないので家族に伝えられない 家族会議ができない

母や妹と相談する前に、いただいたデータをきちんと読み、色々と調べてみました。

すると、父の場合はアルツハイマー型の中でも緩やかな進行をとるタイプのものらしいということがわかりました。

その他にも気になる点が出てきました。

 

もしかしてこの点についての話をA先生はしていたのだろうか? 

いや、それだとしても話の繋がり方に疑問が生じるよなぁ。

もう一度、聞きに行くか? 

でも、コミュニケーション、取れる自信がないなぁ・・。気が進まないなぁ・・。

でもなんとかしなくては・・。

 

ぐるぐると悩みます。

セカンドオピニオンを思いつく

そんな時に目についたのが、我が家の近所にある脳神経科クリニックの看板でした。

ためしに、そのクリニックのホームページを読んでみました。

 

認知症の診断もやっていらっしゃる様子。

目指す治療方針として「気軽に相談ができるクリニック」「地域に根ざしたクリニック」というのを挙げていらっしゃいます。

 

こちらのクリニックの先生に相談にのってもらうことはできないだろうか。セカンドオピニオン的な感じで。

 

とは思ったものの・・・。

 

セカンドオピニオンというのは、確か、がんや進行性の難病など、治療方法が高度で、長期化する病気の場合に受けるイメージがあります。

私みたいな例で希望してもいいのだろうか?

 

気持ちがひるんできて、そのまま悶々と数日が過ぎていきました。

セカンドオピニオンについて調べてみた

A先生からは、家族の方針が決まったら報告にくるよう言われていました。

その期日が迫ってきていました。

 

やっぱり、A先生以外の専門の先生に相談してみよう。

ということで、セカンドオピニオンについて調べてみることに。

 

セカンドオピニオンとは。

患者が納得のいく治療法を選択できるように、治療の進行状況、次の段階の治療選択などについて、現在治療を受けている担当医とは別に、違う医療機関の医師に「第2の意見」を求めること。

 

セカンドオピニオンは、こんな時に受けるようです。

  • ほかの治療方法の可能性がないかを聞きたいとき。
  • 主治医の診断について、ほかの医師の意見を聞きたいとき。
  • 主治医の説明に納得のいかない部分があるとき。
  • 主治医の説明について別の角度から検証したいときと。
  • 治療方法を選ぶ際のアドバイスが欲しいとき。

 

参考までに、セカンドオピニオンについて東京都福祉保健局のHPに説明されていたものを貼っておきますね。

セカンドオピニオンとは 東京都福祉保健局

 

一般的には、主治医に内緒にせず、セカンドオピニオンを受けることを相談することが前提のようです。

主治医に率直に相談し、専門の医療機関への紹介状やこれまでの検査データを用意してもらいましょう。」というアドバイスが目立ちました。

 

でも、A先生に話すことは、喧嘩売るようで気が進みません。

 

希望としては、既に手元にあるデータに対する私の疑問を聞いてもらうこと。

そして、可能であれば、客観的なアドバイスをいただくこと。

こういうのって、受けてもらえるのでしょうか??

クリニックに問い合わせをしてみることに

ダメもとで、そのような対応をしていただけるのか電話で聞いてみることにしました。

※父の症状をある程度詳細に(私が)話すことはできる。

※脳の検査結果のデータを持参できる。

ということは問い合わせの段階で言い添えました。

 

クリニックのこたえ

  • 本人(父)不在での相談なので、負担率100%の自由診療になる。※今回のケースだと1万円以内だとは思いますが・・・とのこと。
  • 本人を診療するわけではないのできちんとした診断を出すことはできない。よって、ごくごく一般的なアドバイスという程度になってしまう。

それでもよいのならば、ということで受けてくださることになりました。

 

そうそう。

最初に、主治医の先生と改めて話すことはできないのか?との確認はされました。

実家の近くの病院なので再度足を運ぶのには遠く、日程的に予約を取ることが難しいこと。また、脳画像のデータを見て生じた疑問でもあるので、脳神経科である先生のアドバイスを頂きたい旨を伝えました。

セカンドオピニオンを受けてみた

※クリニックの先生=ここではA先生と混ざらないよう、セカンド先生と呼ばせていただきます。

 

セカンド先生にはこんなふうにお伝えしてみました。

A先生からの説明が、自分の知識不足でよく理解できず、今後の方針が立てられずにいる。既に出ているデータをもとに客観的なご意見をいただきたい。   

 

セカンド先生は、「あくまでも参考としてのお話し」と前置きをしたうえで教えてくれました。

まず、父の脳検査結果のデータをみたうえで、「おそらく主治医の先生が仰っていたのはこういうことであろう。」と丁寧に説明(解説?)をしてくれました。

 

ここで私はやっと「なるほど、そういう意味だったのか」と腑に落ちました。

 

そして、ごく一般的な話として・・・。

「薬を使用したことによるメリット」。逆に「考えられるデメリット」。

「このまま使用しないでいた場合に考えられうる可能性」を話してくださいました。

 

色々とお話しをする中で場が和んできて、「あなたのお父さんの場合なら、~してもいいのではないかとも思います。ただフォローするお母さんの状況などを聞くと、それが果たしていいことなのか、正直わからなくなります。」と、とても人間的な見解(?)も仰ってくださいました。

 

色々とお話しした結論としては「ご家族の考え次第です」というものでした。

結果的にはA先生と言ってることは同じです。

でも、私は充分納得できました。

※ちなみに、時間にして約30分ほど。料金は3000円いきませんでした。

 

後日、母や妹にきちんと説明することができたことはいうまでもありません。

そして、色々と理解したうえで、現状では薬の使用はしないでおこう、という判断をしました。

セカンドオピニオンをして良かった

後から考えるとA先生は、とても頭の回転が速い方だったのだな、と思いました。

要点だけをかいつまんで説明するタイプの方なのでしょう。

 

また、頭がいい方だからこそ、要領の得ない質問をされるとムッとしてしまうのかもしれません。

なので、サクッと理解出来る方なら、むしろA先生のようなタイプだと、テンポよく話が進み、心地良く感じるのかもしれません。

 

ただ私は10を聞いて1を知るタイプ。

順々に話してくださる先生の方が合っていました。

 

なので、セカンドオピニオンをしてみて、本当に良かったです。

(もしも私たち夫婦が、物忘れなど何か困ったことが起きた暁には、絶対セカンド先生に診ていただこう、と思います。)

 

※ちなみに、父の主治医の先生は、今までどうりA先生でお願いするつもりです。

今後は、コミュニケーションの取り方を工夫してみようと思います。

あ、そうそう。

冒頭で「は?!」と感じたお医者さんもいた、と書きましたが、A先生のことではありません。また別の先生です(笑)。

むすび 

冒頭に「相性が合う先生に出会うには、自分で探す努力が必要だ」と書きました。

でも、実際のところ、自分の心身が弱っている時にはそんなことにパワーを使っていられないと思います。

かといって、弱ってもいないのに、試しに診療しに行くなんてこともしませんし。

 

相性が合うかどうかは、やはり実際に会ってお話ししてみないと分からないものですね。

 

ただ、両親の病院探し&付き添いを複数回重ねて感じたことは、病院やクリニックの雰囲気は、ホームページの内容や、問い合わせの電話をした際の受付の方の対応の仕方などから伝わってくるものがあるもんだなぁ・・というものでした。

なんかもう、第六感に頼る、みたいな感じですが・・

 

今回のようなセカンドオピニオンは、どこの病院・クリニックでも受けてくださる類いのものかわかりません。

でも、もしもこのようなタイプの悩みで悶々としているようなことがあれば、こんな手もあるんだな、と思っていただけたら幸いです。

 

今日も長文になりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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【認知症の診断を受けに行く】80代父に付き添った娘の見たこと感じたこと

こんにちは。

ぼんやりスズメです。

 

父の要介護認定の申請をすることになりました。

見守ってきた母の負担が大きくなってきたので踏み切ることにしたのです。

bon-suzu50.com

 

申請するにあたっては、父の現状を診断した結果が必要になってきます。

ということで、ついにきちんと認知症の診断を受けることになりました。

(これまでは家族の見立てでした。)

 

その際に私が一番悩んだのは、本人にどう言って診断に連れ出せばいいのだろう??ということです。

本人が自分の意志で受診したいというのなら問題ないのでしょうが、そういうわけではない場合はどうしたもんだか。

それって、けっこう気を遣うとこだと思いませんか?

 

今回は、我が家の場合はどのように診断に連れて行ったのか、父の言動やその後の様子なども含めて書いてみました。

 

本人の症状や性格などによっても色々だとは思いますので、ほんの一例にしかなりませんが、似たような状況にある方の何かの参考していただけたら嬉しいです。

かかりつけ医もいない父の場合 まずは病院探し

幸いなことに、これといった持病もなく病院には縁のない父。

よって、主治医もいませんし、かかりつけ医と呼べる方もいません。

そのことは、要介護認定の申請をする上で少々手間がかかる要因となりました。

 

というのも、申請する際には、主治医の意見書が必要になるのです。

 

※ちなみに、かかりつけ医がいる場合は、その先生に意見書を書いていただくようにお願いするのが普通のケースとのこと。(内科であれば、認知症である旨も書いていただける場合が多いそうです。)

なので、まず父の場合は。

  • 認知症の診断をしてくださる病院を探す
  • 主治医になってくださった先生に意見書を書いていただく

という流れが必要でした。

 

では、どの病院で診ていただくことにするか??

まずはこの段階で右往左往しましたが、結局のところ、電車で数駅の所にある精神科のクリニックでお世話になることにしました。

※病院探しの際に起きた顛末も書くとさらに長くなりますので(^0^;)別の機会にでもまとめようと思います。

診断をしに行きたくない父をどう説得するか?

認知症の診断をしていただく病院を決める、という第一の壁は乗り越えました。

次に悩ましいのが、本人にどう言ってクリニックに連れて行くか?です。

実はこちらの方が大きな壁かもしれないと、私は思っていました。

 

本人は、自分が物忘れがはげしくなっていることに気がついています。

自分の頭がパーになってきた、と嘆くようになっています。

周りに迷惑をかけていると言うこともあります。

 

と同時に、「自分はまだちゃんとしている」とも言います(;'∀')

 

どうやら家族が自分を病院(認知症の診断)に連れていこうとしているらしい、というのは気配でわかるようで「どこも悪くない」「心配なところはない」「歳相応である」などとも言ってきます。

「だから、病院なんて行く必要がない」のだそうです。

 

だますようにして連れて行きたくはないし・・・。

かといって「認知症検査に行こう」とストレートに話すことがいいとは思えないし。

きちんと説明してもすぐに忘れてしまうだろうし。

心がけたことは「嘘は言わない」「希望がないような言い方はしない」

悩んだ結果、何をしにクリニックに行くかは説明しておこう。であれば・・・。

  • 嘘は言わない(ただし、ちょっと真実を曲げるのはよしとする)。
  • 希望がないような言い方はしない。

この2点を念頭に置きつつ話してみることにしました。

実際には、こんな会話になりました。

 

お父さんの住む○○市では、高齢者をサポートするサービスがあるんだって。

将来、寝たきりにならないよう、介護予防に力を入れているらしいよ。

俺は高齢者なのか?

そうよ。85歳だから立派な高齢者ですよ。

そうだったか。いやぁありがたいね。市ではそんなことをやってくれるのか。

 

そのサービスの中には、運動をするプログラムもあるんだって。

お父さんは、ありがたいことに足腰が元気でしょう。

せっかく元気なんだから、その力を衰えさせないようにも、運動をしに行けるよう頼んでみたよ。

いいね。俺は運動は大好きだからな。今はなかなか外に行けないから、ちょうどいい。

 

ただ、運動プログラムを受ける前に、健康診断が必要なんだって。

健康診断? 何かダメなところが見つかったら行けなくなるの?

 

お父さんは健康だし大丈夫だと思うけど、一応ね。

運動している最中に倒れたりしちゃ大変だから、事前にチェックしておいてほしいんだろうね。

わたしはほら、体は大丈夫なんだけど頭がよくないんだ。頭も調べるんじゃないのか?

 

お父さん、最近、かなりの物忘れがあるって言ってたでしょ。だから、頭も調べてもらうよ。

父・苦笑 (ああ、そういうことか・・・と察したようで、黙る)

 

それで、○日に診断をしてもらえるよう、予約しましたよ。

お母さんも一緒に行く予定だったけど、体調が悪いからその日はべつの病院に行くことになったから、私がご一緒しますよ。

A あんたが来てくれるのか。迷惑かけるねぇ。

B 別にいいよ、行かなくても。お母さんが行ける日に一緒に行けばいいじゃないか。

 

最後の父の返事はAだったり、Bだったり(笑)。

もちろんすぐに忘れてしまいますが、これを、診断に行く日までの間、折を見て話すようにしました。内容は家族で統一しておきました。

 

すぐに忘れてしまうのだから、いちいち説明しても仕方がないのでは?

そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

ただ、父にとって「状況説明を受ける」ということは嬉しいようなのです。

自分はないがしろにされていない、と実感できるからなのかな?と私は感じています。

なので、その一瞬だけしか覚えていないとしても必要なことだと考えました。

 

また、何度も話していると、かすかに覚えているところもあるようで・・。

「そうか?そんなこと言ったか?」と不審がりながらも「聞いたような気もするな」と機嫌を直していくこともありました。(まぁ本当に覚えていたかは謎ですが。)

診断の当日 行きたくなさ過ぎて?体調が悪くなる父

当日がやってきました。案の定、父は自分がクリニックに行くことは忘れています。

母から「クリニックに行くのだ」という話をされも「そんなことは一切聞いていない」と不機嫌になっています。

 

私の方から、これまでにも何度も繰り返してきた一連の説明をします。

一応娘が話す内容に関しては信じてくれるようで、しぶしぶ動き出します。

 

道中しきりに、「今日は何月何日だっけ?」とか「どこに住んでると言えばいいのか?」など確かめてきます。

どうやら、診断では記憶力を試されるようなことをされる、ということを察しているようなのです。

そのような検査をするともしないとも何も伝えていないのに。

 

ところが駅の改札で、父の足が止まってしまいました。

「とても具合が悪い。」

「足が動かない。」

「今までにないような気分の悪さだ。」

 

嘘を言っているわけではなさそうで顔色も冴えません。

行きたくなくて言い出したのだろうか?と一瞬思いましたが、本当に熱中症になってしまったのかもしれない!!と焦りました。

水分補給をしながら、しばらく日陰のベンチで休憩。

 

「熱中症になっちゃったのかな?」

「なんだか、味わったこともないような気分の悪さなんだよな。行ってもなんにもわからないよ。きっとこれは。」

 

しばらく冷静に父の様子をうかがってみたところ、断定はできないものの、どうも診断が心底嫌で、それで気分が悪くなってしまっているように思えます。

 

こんなに嫌がるのならばキャンセルしたほうがいいのだろうか? 

そこまで無理をするようなことでもないし。

私が思い悩んでいると、本来の父が戻ってきました。

 

「悪かったね。せっかく来てくれたのにね。大丈夫だ」

「どうしようか。とりあえず行くだけ行ってみる? 予約しちゃったし。何か聞かれてもさ、今日は気分が悪いからわかりませんって堂々と言っちゃえばいいよ」

 

「そういうわけにもいかないだろう笑」

「なんだったんだろうな、こんなこと初めてだ。足が重くて動かなくなったのよ。」

 

「なんだったんだろうね。じゃあ、行こうか。いざとなったら私が隣で答えを教えてあげるよ。」

「あんたも、わかんないかもしれないよ。」

 

いつもの調子が戻ってきました。

クリニックに到着後、検査(長谷川式認知症スケール・MMSE)を受けた父。

そして無事に終了。

 

検査中は気分が悪いとか疲れたなどは全く言い出さず、懸命に取り組んでいました。

そして帰宅の途につく頃には、診察をうけたこともほぼ忘れていました。

後日、脳の画像を撮るために総合病院へ

クリニックでの診断を終え、主治医も決まりました。

でもまだ診断結果は出ません。

 

認知症の診断の場合、脳の画像も必要だそうです。

画像をとるための機械がそのクリニックにはないので、提携している総合病院に紹介状を書いてもらい、後日MRIと脳血流を診るSPECTという検査をしに行くことに。

それら画像の結果とクリニックでの検査結果とを併せ、総合的に判断されるのだそう。

 

今度は機械の中に入る検査のようです。事前に正直に話しておくことにしました。

 

○日には、もう一回、検査しに行きますよ。

何をしに行くんだ?

この間受けた検査で、調べられなかったところを見るんだって。頭の中を見る機械を使うらしいよ。寝てればいいだけだって。安心してね。

 

頭の中か?  悪いかどうか見るのか? いいよそんなの見なくたって。

めったにない機会だからチャチャッとうけちゃいましょう。私もご一緒しますよ。

A あんたが来てくれるのか。迷惑かけるねぇ。

B   もういいよ。見たってしょうがないんだから。嫌だよ。

 

やはり最後の父の返事は、AだったりBだったり。決まってません。

 

そして、検査当日。

「行かなくてもいい」やら「なぜ行くのか」やら「聞いていない」と不満そうでしたが、迎えに来た娘たちへの申し訳なさ、ただ一点だけで、不承不承ながら向かう、という感じでした。

総合病院でMRIとSPECTを受ける

この検査が、父にとってはとてもキツかったようです。

それぞれ30分弱ほど機械の中で寝ているタイプの検査方法でした。

 

本人は検査の説明を受けてもすぐに忘れるので、途中で、なぜこんなことをしているんだろう?という疑問が発生してしまうのでしょう。

動いてはいけないのに動いてしまい、最初からやり直し。

 

予定の時間よりも、かなりかかっていました。

検査を終え、私達が待っている所に歩いてきた父はフラフラでした。

 

そしてこの日は、MRIとSPECTの検査だけのはずだったのですが、脳の血管に小さな詰まりが発見されたとのことで、急遽、脳外科の先生からの説明を受けることに。

脳梗塞の超初期の段階のようだとのことで、後日、頸動脈や心臓のエコー検査を受けることになりました。

 

もちろん、疑わしいものが早期に発見されたことはよかったのですが・・。

今回の検査で相当へばった父。次回の検査も乗り切れるだろうか? 

そちらの方が心配になってきます。

脳外科という文字に反応か? 気力が弱ってしまった父

2,3日後。母から電話がありました。

MRIとSPECTの検査以来、父の元気がなくなってしまったというのです。

 

「どうせ俺はもうすぐいなくなるから」とか、楽天的な父にしてはずいぶんネガティブになっているとのこと。

そして、食欲がないとのこと。どんな時でも食欲旺盛の父なのに!

 

検査疲れが尾を引いているのか? あるいは夏バテか?とも思いましたが、母曰くどうもそうではなさそうだとのこと。

「生きていてもしかたがない」などと言ったりもしているのだそう(^0^;)

 

今まで見たことのない父の様子に心配になった母。

検査に行くことが気力をなくすことに繋がり、かえって弱ってしまっては本末転倒。

次の検査はキャンセルしたいと言ってきました。

 

そういえば父は、総合病院の脳外科の待合室で待っている時から、掲げてある「脳外科」というパネルに大注目していました。

気になって仕方なかったようで「なぜ、自分は脳外科にいるのか?」「脳外科ということは、頭のどこかが悪いのか?」という質問を何度も私にしていました。

 

でも、その時は私自身も予期していなかった展開にびっくりしてしていて、父に対して、わかりやすく説明をすることができませんでした(>o<)

 

とはいえ、この時のこともすぐに忘れてしまうのでは?と思っていました。

でも不安な気持ちだけはしっかり残ってしまったのかもしれません。

 

認知症の人は、聞いたり見たりした内容は忘れても、その時に感じた不安や嫌な気分だけは残ると言います。それはこちらの本で学びました。

色々と忘れてしまうだろうから別に大丈夫だろう・・・などと思わずに、むやみに不安を生じさせるようなことはなるべく取り除いてあげないとなと思った出来事でした。

更なる検査はひとまず保留にすることにしました

結局のところ、頸動脈と心臓のエコー検査はしてきました。

 

絶好調とまでは言いませんが、そこそこ気力は回復してきましたので、家族で父の気分を盛り立てながら、連れて行きました。大きな抵抗はありませんでしたが、検査に向かう足はとぼとぼとしたもので心が痛みました。

 

※ちなみに、結果は問題なし。本来だと別の検査が必要なのですが、父の年齢や気力の弱り具合などを鑑みて、あらたな検査はひとまず保留するということにしました。

父の前で認知症というワードは出さないことに

クリニックの受付の方によれば、認知症検査を受診しにくる方の中には、父のような方は結構いらっしゃるとのこと。

家族が「健康診断をやってもらおう」と連れてきても、「メンタルクリニック」とか「精神科」という看板を見たとたんに気づき、怒って帰ってしまう方もいるのだとか。

疑心暗鬼の気持ちでいる当事者にとっては、ピンとくるワードなのでしょう。

 

ちなみに、診察をうけるにあたっても、ちょっとした工夫をしておくといいようです。

このクリニックの場合は、同行する家族の方が問診票を提出する際に、本人との対応での注意点などをメモにまとめて一緒に渡しておけば、スタッフの方々、そして先生も、診断前に目を通し、それに沿った対応してくださっているとのことでした。

 

なので、私は「<認知症>というワードにナーバスになっているので、本人の前ではストレートに出さないでほしい」ということを事前にメモにして渡しておきました。

 

病院やクリニックの方々は、慣れっこになっているせいか、かなり平然と本人の前で口にします。気になる方は配慮してもらえるよう、事前にお願いしておくほうがいいと思います。

むすび

今回の父の反応は、想定内のことも想定外のこともありました。

 

診断に行くことを嫌がるのは想定内でした。

歳も歳ですのでそれなりに覚悟しているように見えるところもありますが、揺れる心境もあるのでしょう。

認知症だと断定されることで、今の生活が変わるのではないかと恐れているように思えます。もちろん私の勝手な見立てですが。

 

想定外のことは、「診断を受けに行きたくない。嫌だ。」という気持ちが心身にまで悪影響を与えてしまうことでした。

ここまで父の気力が弱ってしまうとは思いませんでした。

「病は気から」の言葉をリアルに感じました。

 

それから改めてわかったこと。

それは、状況も、理由も、何をやっているかも、すぐに忘れてしまう人にとって、検査や診断などは、不安だらけになるものなのだということ。

 

そうであるならば・・・。

自分で状況が理解できるうちに診断を受けておくほうがいいのかもしれない。

ただ、早めに知る勇気を持てるものだろうか???

 

父の背中を見せてもらいながら、いつのまにか自分自身の将来にも思いを馳せる今日この頃になっています。

 

今日も長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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【老老介護を見守る娘の記録】80代のしっかり母、ついに一歩を踏み出す

こんにちは。

ぼんやりスズメです。

 

実家では両親が2人で暮らしています。

共に80代。

 

父は認知症です。

コロナ禍を経て、父の症状は進みました。

そんな父を、母がフォローしています。

いわゆる老老介護状態です。

 

「老老介護」とは、介護者と被介護者がともに65歳以上である場合のことをいうのだそう。80歳が85歳をフォローする両親の場合は「超老老介護」というのでしょうか。

 

「そろそろ、プロの方のお知恵や手助けを借りることも考えよう。」

娘達のそんな提案にも「まだ大丈夫」「なんとかなる」「もう少し様子をみてから」と言い続けていた母。

とことんがんばる性格なうえに潔癖症。

そもそも、他人を家の中に入れることに拒否感を持つタイプでもあります。

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しかしここにきて、ついに両親揃って介護サービスを受ける流れで進んでいます。

(このブログを書いている時点では、デイケア施設の見学を終えたところです。)

 

まだ途中経過ではありますが、今回はここまでの流れを書いてみました。

ほんの一例ではありますが、似たようなタイプの親御さんをお持ちの方の参考になれば幸いです。

※なお、両親揃って進めたことですが問題点が違うので、若干異なる流れ方をしています。混乱を避けるため(^0^;)今回のブログでは母に焦点をあてて書きました。悪しからずご了承くださいませ。

しんどくなる母 険悪になる父との関係

母はとてもしっかりしています。でも、腰や背中に疾患を抱えています。

痛みのために家事がキツくなってはいるものの、持ち前の根性と様々な創意工夫で、日常生活を乗り切っています。

 

そんな中、父の認知症は少しずつ進行中。

ここにきて、さすがの母も疲労の色が隠せなくなってきました。

身体もですが精神的なしんどさが増しているというのが正直なところのよう。

 

イライラした母が感情にまかせて父を怒鳴る、とか。

カッとした父が母に手をあげそうになった、など。

両親それぞれから、何やら物騒な話を聞かされるようになってきました。

 

2人の表情にやさぐれた気配を感じることも増えました。

母は痩せてきました。

なのに「まだ大丈夫」と言ってます・・・。

 

母の気持ちを尊重したほうがいいのか?

いや、もういい加減なんとかしないと危険なのではないか?

 

そんな時に飛び込んできたのが、知人のご両親の話でした。

私の背中を押した、知人のご両親のおはなし

知人のご両親も80代。

軽い認知症を患っているお母さまのことを、お父さまがフォローをしながら、二人暮らしをされていました。お二人とも介護認定はうけていらっしゃらなかったようです。

 

似たような状況の両親を持つ者どうし。

知人とはよく、不安な気持ちを話したりしていました。

 

ところが先日、元気だと思っていたお父さまがご自宅で亡くなってしまったのです。

突然のことでした。

異変に気がつき色々と対応してくださったのは、ご近所の方だったそうです。

 

その話を聞いて私はとてもショックでした。そして考えさせられました。

知人の受けた衝撃は、明日の我が身に起きてもおかしくありません。

 

私はもう、四の五の言ってないで動くことにしました。

両親が住む市の「高齢者をサポートしてくれる機関」との繋がりを持たせていただこう。母の説得はその後ということで。

 

まず何をすればいいのか?

両親の住む市の「地域包括支援センター」へ電話だね

一足先に親ごさんの介護を体験している友人たちが教えてくれました。

地域包括支援センターとは?

地域に住む高齢者の保健・福祉・医療・介護といったサポートを総合的に行っているのが「地域包括支援センター」。市町村が設置している機関です。

 

保健師(または、経験豊富な看護師)、社会福祉士、主任介護支援専門員などが中心となり、お互いに連携をとりながら高齢者を支えてくださっています。

各地域に住んでいる65歳以上の高齢者であれば、誰でも無料で相談できるとのこと。

 

「とにかく相談!」とは思ったものの、具体的に何をどう相談すればいいのか?

ちょっと迷いましたがとにかく電話をしてみることにしました。

地域包括支援センターに電話。それから先に起きたこと。

①市のHPから地域包括支援センターを探して電話で相談

市内には複数の地域包括支援センターが存在していますが、居住地域によって、担当する地域包括支援センターが決まっています。

両親の住む地域を担当している「地域包括支援センター」を見つけて電話。

下記のことを教えていただきました。

 

・現在の身体的状況の両親の場合、介護サービスを受けられるのか? 受けられるとするならば、どのようなサービスがあるのか?

・かかりつけ医とのコミュニケーションがイマイチの母の場合と、かかりつけ医がいない父の場合、それぞれの介護申請のやり方はどのようにすればいいのか?

 

■私の感想

地域包括支援センターの方は両親の様子、娘の心配を丁寧に聞き出してくださった上で、次に起こすべき行動のアドバイスをしてくれました。

 

話の最後に、両親の生年月日、住所、電話番号、そして私の連絡先を聞かれました。(多分、伝えるかどうかは任意だと思いますが・・。)

私としては、両親の情報を伝えること=「この地域に、こんな高齢者が存在している」ということを知っておいてもらえる機会!と捉え、躊躇なく伝えました。

というのも、両親の場合、マンション暮らしをすることで、ご近所つきあいがまったくなくなっていたからです。

これで両親も、地域との繋がりがちょっとできたなぁ・・と、この段階で早くもホッとしてしまいました。

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②地域包括支援センターの方から教えてもらった事を紙にまとめて両親に読んでもらう

教えてもらった話の中には、専門用語や初めて知る手続きなど、複雑なことも多々ありました。

すぐになんでも忘れてしまう私。こうした話を、口頭で母に説明&説得する自信がありません。

ということで、備忘録 兼 母に資料として渡すために、紙にまとめました。

また、こういった内容は共有しておいた方がいいと思ったので妹にも渡しました。

■私の感想

紙にまとめて母に渡したことは結果的に良かったです。

母は地域包括支援センターというところが、実際にどんな機関であるかをよくわかっていませんでした。

また、両親の場合におとしこんだ情報が得られたので、具体的にイメージができ、先入観や誤解などが払拭され、少しは前向きな気持ちが生じてきたようでした。

 

③「基本チェックリスト」を受けに市役所に行く

地域包括センターの方から教えてもらったことをまとめた紙を母に渡してから2週間ほど経った頃でしょうか。

両親の銀行関係の用事に付き合って街に出た日のこと。

 

話題は介護サービス関連になり、母が「事業対象者」という制度(システム?)に関心を持っていることがわかりました。

 

それならば、ちょうど娘達も一緒のことだし、ということでそのまま市役所を訪れ「基本チェックリスト」を受けに行くことになったのです。

 

※実はこの時までに、知人のご両親の話を母にも伝えていました。この話は母にとっても、背中を押すきっかけになったのだと思います。

「基本チェックリスト」とか「事業対象者」って何????

突然ですがここで説明をさせていただきます

 

「基本チェックリスト」とか「事業対象者」とかって何????と思われた方もいらっしゃると思います。どうもすみません。

 

実は、地域包括センターの方からこんなアドバイスをいただいていました。

   

「介護申請」までいかなくとも「事業対象者」になるということもできますよ。

 

■「事業対象者(介護予防・生活支援サービス事業対象者)」とは?

「基本チェックリスト」を実施した結果、日常生活における何らかのリスク(危険)があると判定された高齢者を市が「事業対象者」として認定している。

 ※認定されると「事業対象者」と印字された介護保険被保険者証が発行される。

 

「事業対象者」になると地域包括センターによる訪問・相談を経て、迅速にサービスの利用が可能。要介護認定調査や更新申請、有効期限はない。

受ける事ができるサービスはホームヘルプサービスとデイサービスのみ。

 

「基本チェックリスト」とは?

「基本チェックリスト」とは、介護の原因となりやすい生活機能の低下がないか、運動、口腔、栄養、物忘れ、うつ症状、閉じこもりなどの25項目について「はい」「いいえ」で答える質問票。

このチェックリストで生活機能の低下がみられたと認められると「事業対象者」とみなされる。

 

65歳以上の方なら誰でも受けることができ、実施場所は、市役所の介護保険課や、地域福祉課、健康福祉センター、または、地域包括支援センター。

本人が直接出向いてチェックを受けるのでもいいし、家族などが代理で受けてもいい。

※必要と思われる場合は、要介護認定の申請を案内される。

 

※おことわり 「事業対象者」「基本チェックリスト」ともに、自分の両親が該当するかどうか?に大注目して説明を受けていたので、偏ったとらえ方になっているかもしれません。

情報の不足や誤解があってもいけないと思いますので、関心のある方は、どうかお住まいの市町村にご確認くださいね。

「基本チェックリスト」を受けることに前向きだった母の心境

よくよく聞いてみると、母は自分自身が介護サービスを受けようとすることに対しては、こんな思いを持っていたのでした。

  • 確かにしんどくはなっているが、「要介護認定」の申請をするのは大げさなような気がする。何を助けてもらえばいいか自分でもよくわからない。
  • 以前、かかりつけ医(整形外科)に、要介護申請の相談をしてみた際、協力的な応対をしてもらえなかった。再び頼むのは気が重い。

そんな母にとっては、

  • 自分の位置づけとしては「事業対象者=生活機能の低下が見られる高齢者」が妥当なのではないか?と思えた
  • 要介護認定等を省略できる=かかりつけ医に意見書を書いてもらえるよう依頼をしなくてよいのは気持ちが楽
  • 受けることができるサービスは限られている=逆に、いっぺんに生活を変えることがなさそうで安心。

このような理由から、「事業対象者」にしていただけるなら構えることなく受け容れられそう→「基本チェックリスト」を受けてみよう・・となったようです。

「基本チェクリスト」を受け「事業対象者」になった後は

ということで、話を戻します。

 

この日、銀行での用事を済ませ、その足で市役所の介護保険課を訪れ「基本チェックリスト」を受けた両親。

そのあとは、どんどん進んでいきました。

 

両親の場合はこんな感じでした。ざっくりと書き出してみます。

  1. 「基本チェックリスト」を受け終えてすぐ、その場で、両親ともに「事業対象者」と認定される。※介護保険課の担当者の方から地域包括センターへその旨の報告がいく。
  2. 後日、地域包括センターの方から連絡をいただき、両親との面談日が決まる。
  3. 地域包括センターから社会福祉士の方が来訪&面談。面談を通して、ざっくりと両親の介護度を見立ててくださり、両親それぞれに適したサービスやフォロー体制についてのアドバイスをいただく。
  4. その場で、居宅介護支援事業者さんを紹介される。その日のうちに担当ケアマネジャーさん(仮)から連絡をいただき、両親との面談日が決まる。
  5. 後日、ケアマネジャーさん(仮)が来訪&面談。デイケアの施設に見学に行けるよう手配をしてくださる。

  6. デイケア施設を見学。←今、ココが終わったところです。

 

※正式な契約はこれからなので、ケアマネジャーさんに(仮)をつけています。

週1でデイケア利用という方向になりそうです

福祉や介護のプロの方たちとの面談を通して、現在の状態を客観的にみていただいた両親。

これからは?というと・・・。

ともに週1回のデイケア利用を提案されました

 

母の場合。

  • 父から離れる時間を少しでも持ち、ストレスの蓄積を防ぐ。
  • 腰・背中の症状を悪化させないよう(現状を保つよう)にすることを目指す。

 

※ちなみに父の場合。

  • 多くの刺激を受けることで認知症の進行を可能な限りゆっくりさせることを目指す。
  • 母から離れる時間を少しでも持ち、ストレスの蓄積を防ぐ。

※父の場合は「事業対象者」に認定されましたが、要介護認定の申請手続きをすることになりました。

 

ということで、先日、目的を叶えられそうなデイケア施設の見学に行ってきたところです。(私もついていきました笑)

むすび

介護サービスを受けることを拒み続けていた母。

理由としては、「まだなんとかできる」という気概があるから。

(これはたいしたもんだと思います。)

 

潔癖症なので、他人を家に入れることに拒否感があるから。

(これもかなり大きな理由だと思います。)

 

それから、フォローをしてくださる方が、「万が一、合わない人だったらどうしよう」という恐れをもっているから。

これもあったと思います。

 

母は他人に対してNOと言えないので、嫌なことが生じても断れずに受け容れ続けてストレスを溜める・・というタイプです。

 

でも、今回出会うことになった社会福祉士の方、市の介護保険課の担当の方、ケアマネジャーさんが、母の不安や愚痴などのとりとめもない話にも否定したり諫めたりすることなく耳を傾けてくださったこと。

父についても本人の前で「認知症」というワードを使わず、思いやりをもった話の進め方をしてくださっていたこと。

そのような対応をしてくださる方達だったおかげで、母は「地域包括センター」や、市の介護保険課に対して好印象をもち、それが「介護サービス」に対しての安心感にも繋がった様子。

応対してくださる方の印象って大きいものですね。

 

潔癖症に関しての諸々は、どうなることやら・・・。

今のところ面談等で色々な方の来訪を受けています。

本人は「これからは気にしないようにしないと・・・」と努力している様子ですが。

 

本当に心から気にならなくなるとは思えませんので、どう折り合いをつけていくのか?

・・・・・まだわかりません(^0^;

 

何はともあれ、現状を打破する一歩目になったかな、と思います。

まだまだほんの入り口だと思うよ

でしょうねぇ・・(^0^;)

 

でも、とりあえずは、第三者の方達に入ってきてもらったおかげで、両親の間の煮詰まった空気が和らいできたことにホッとしています。

 

父に関しての色々は、まだまだ途中です。

良い方向に向かっていけるよう、私も色々と勉強していこうと思います。

 

今日も長文、最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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