ぼんやりスズメの備忘録

機嫌よく暮らしたいものです50代。お疲れぎみの食卓を少しだけ楽ちんにするブログです。

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【高齢の両親と向き合う】父とふたりで留守番。話したこと思ったこと。

こんにちは ぼんやりスズメです。

 

実家で、父と5時間ほどいっしょに過ごしてきました。

よく考えてみたら、そんな長い時間を父と私だけで過ごすなんて、今までになかったかもしれません。

 

認知症が少しずつ進行している父は85 歳。

しっかりとした時とフワッとした時との境界線をいったりきたりしています。

最近はフワッとしている率が高いかな?

 

今の父とふたりだけで過ごす時間はどんなふうになるんだろう・・と、少し不安もありましたが、いざ過ごしてみるとあっという間に過ぎました。

 

思うことも色々ありましたので、書き留めておこうと思います。

似たような境遇にいらっしゃる方のなにかの参考になれば嬉しいです。

父の留守番におつきあいすることにしました

コロナ禍を経て、認知症が進行しつつある父。

幸いなことに、食べることも歩くこともトイレに行くことも問題ありません。

 

ただ、ひとりで生活できるか?というと難しいです。

例えば、着替える、歯を磨く、薬を飲む、ひげを剃るなどなど。誘導すれば行動にうつしますが、ひとりでは思いたちません。やり方を忘れることも増えてきている様子。

 

特に危険だと思うのは、気温の変化に対応できないことです。

真冬でも窓を開けて裸足でいたり、逆に真夏に窓を閉め切っていたり・・・。

常に母が誘導をし、フォローをしています。

 

一日中密接に過ごしているふたりですので、どうしてもイライラしあいます。

お互いにストレスを抱えている様子が伝わってきます。

 

最近では、母がののしり、父が手をあげそうになった、なんて物騒な話も耳に入ってくるように(>o<)

 

  • 少しはふたりが離れる時間をもとう
  • 母には帰りの時間に気にせずに外出してほしい
  • これは母のためだけではなく父のためでもある

 

そんな提案を、当初は断っていた母でしたが、ようやくのみました。

父をひとりにして外出することが、だんだんと不安になってきたことも背中を押したようです。

 

ということで、今月から母がちょっと長めに不在にする日は私が実家に行き、父と過ごすことに。

とはいっても、月に1,2回程度。それも5時間程度のこと。

 

でも、私達にとってはなかなか大きな一歩です。

というのも、母はいわゆる潔癖症で、人を(娘でも)家に入れることを避けたがるタイプだからです。

ましてや、自分の不在時に人を入れるなんて本来ならしたくないのです(^0^;)

 

娘たちが手助けしたくともなかなか一筋縄ではいかないこと、おわかりいただけるでしょうか。

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父と過ごした時間にやってみたこと

父とは話が合います。

週に1回の「ご機嫌お伺い電話」時には20分~30分程度は喋っています。

 

でも、4,5時間もの時間を一緒に過ごすとなると・・・どうしようか? 

変な緊張感が高まり、念のため小道具や話のネタを用意したうえで(笑)実家に向かいました。

外出する母を見送った後は父と昼食

父は「食べることだけが楽しみだ」と言うだけあって、なんでも喜んで食べます。

それはいいのですが、とにかくアッと言う間に食べてしまうのが玉にキズ。

そして食べたことを忘れて「俺はまだ食べてないぞ」がお約束。

 

そんなときのために食べている様子をスマホでパチリ。証拠写真を用意しておきましたが・・・。

今回は言い出しませんでした。

どうやら父も、私とふたりでいることで緊張感を持っている様子。

なぜ私が来ているかはわかっていないようですが。

糸電話を作り、試してみる

昼食を終えたあとは、かねがねやってみたかったことに取り組んでみました。

糸電話で父と会話をすることです。

父の会話のちぐはぐさや、変な反応は、耳が遠くなって聞こえていない、ということも大きな原因のひとつではないかと思っている私。

電話で話すときは、とても反応がいいんです

耳に直接受話器をあてるので、声が聞こえやすいのでしょう。

 

では、超アナログではあるけど、糸電話はどうだろう? ということで試してみことに。ダメもとです。

実は母にこのアイデアを言った時は、とりあってもらえなかったので、不在の時が試すチャンスです。諸々道具は持参してきました。

父曰く「なんで糸電話なんて作ってるんだ?」「誰が喋るんだ?」

おお! 糸電話の概念は残っているようです。

人と話す時に使うおもちゃだということも覚えている様子。いい感じです。

 

ただ、出来上がった糸電話で話してみると・・・。 

「声はよく聞こえるけど、何をいってるのかわからない」だそう。

残念。

 

本格的な補聴器や、簡易的な補聴器的なものも、使いこなせない現在。

超アナログの糸電話は、何かの役に立つ・・・かも?

要検討事項としておきましょう。

肩もみ&背中のマッサージ

肩も背中も硬くなっているようなので、しばしの間、肩もみとマッサージ。

血行が良くなるせいか、気持ちがリラックスするせいか、話が通じやすくなります。

 

お互いに顔を見合わせていないから、というのもポイントかもしれません。

 

ここで、母の体調があまり良くないのだ、という話をしてみます。

というのは、父は母の体調が悪いことを分かっていないのです。

口が達者な母なので、母=すべてが元気だ、と思い込んでいます。

 

覚えてくれているかわかりませんが、背後から「母にやさしくするようにしてよ」と話しかけつつ、肩をもみもみ。

サブリミナル効果のように(?)伝えてみました。

第一回目のおやつタイム

日本茶とお煎餅をいただきました。

3パックあるお煎餅のうち「お母さんに1パック取っておこう」との言葉が。 

私のサブリミナル効果が効いたのか?

 

後に母に伝えると「スズメの前だからかっこ付けてるのよ」と言ってましたが。

でも、かっこつけ上等!!です。

地域包括支援センターや介護保険申請のことを話してみる

現在のところ両親ともに介護保険申請はしていません。

ふたりとも、乗り気ではないようです。

 

でも、私としてはそろそろ考えようと思っているところです。

 

この日は、両親が住む市の地域包括支援センターの方に教えていただいたことや、

それに伴う資料を色々と持参してきていました。

当然、母に相談することしか考えてませんでしたが、ふと、時間もゆっくりあることだし、父の意向も聞いてみようと思いたちました。

 

ざっくりとした説明をしたうえで、地域で見守ってもらえる体制も整えていこう、そのためにも介護保険の申請を考えよう、という提案をしてみました。

父はものすごく真剣な顔をしながら聞いていました。

そして言ったことは・・・。

 

「何かあった時には相談にのってもらうことができる所があるのは安心だ。ありがたい」。

「自分としては受けるのは問題ない。でも(他人を家に入れたくない主義の)母がどう言うかが心配だ」

「母は好き嫌いがかなりあるから、入ってくれる人との顔合わせなどがきちんとしたほうがいいと思う。そういうことはできるのか?」

 

母の性格を踏まえた心配をちゃんとしています。

そのことから、父なりに考えて言ってることがわかりました。

 

最近は、色々なことを父抜きで決めたりしていましたが反省しました。

 

こんなことも言ってました。

「昔は、(お年寄りを見て)自分はあんなふうにはならない、と思ってたけど、なるもんなんだなぁ」

 

多分、これらの説明を聞いたことも、自分の意見も、100%忘れていると思います。

でも、父の思いとして母や妹には伝えようと思いました。

ラジオ体操をしてみる

座りっぱなしだったのでラジオ体操をすることに。

体操の順番はきちんと覚えており、率先して動いていました。

 

会社員時代、昼食後にラジオ体操をしていたと聞いていましたが・・・。

体が覚えているものなんですねぇ。

 

そして、体操しながら私に突然言ったこと。

「子どもがいなくてかわいそうだなぁ」

母と一緒の時には(多分そういった類いのことは言わないようにしろ、というお達しが出ているのでしょう)言うことはないのですが。

本音のところではそう感じているんだなぁ・・・と思いました。

 

「これから作るのはどうか?」

「いやー 50過ぎてますからね。いくらなんでも無理だねー」

「そうか」

 

そのような言葉に傷つくことはまったくありませんが、やはりびっくりするものです。

第二回目のおやつタイム

クッキーとコーヒーをいただきました。

父にドリップバッグコーヒーを淹れて、私も・・という時に、母が帰宅。

 

母は、予定より1時間以上早く帰ってきました(^0^;)

 

母と入れ替わりで私は帰宅。

本当は私が夕飯を作って置いていく、というところまでやりたいと思っていますが、母は強く固辞。私と私の夫に遠慮してのこと。

まぁ、ここらへんはぼちぼちとやっていきましょう。

むすび

父との時間は思ったよりあっという間に過ぎました。

準備していった小道具やネタは、それほど必要ではなかったです。

逆に、思いもしなかった介護保険申請の話などもそれなりにできたことに驚きました。

 

そして、父はといえば・・・。

私と(母以外の人と?)過ごす時間が新鮮だったのでしょう。

普段よりしゃっきりしていたようです。刺激は大事ですね。

 

そして、この試みは母のストレスを少しでも解消させること。

と同時に、母の意識を変えていく練習をする、という狙いもあります。

 

今まで、娘のヘルプの申し出をノーサンキューし続けてきた母ですが、やっと受け容れることを決心させたのが「今後のための練習」という言葉でした。

 

これから、色々な方々の協力をいただきながら生活していく可能生が高まっていく中で、まずは、身内である娘にも父のフォローを少しずつ任せてみる。

ひいては家の中に他人が入ってくることに慣れていく。

 

はてさて。

母の意識改革に繋がるかどうか???

 

なかなかに濃い1日でありました。

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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【老後の自分を考える】マンション郵便ポストがストレスなマダムの話

こんにちは。

ぼんやりスズメです。

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私が住むマンションは、築30年をゆうに越えています。

新築時に入居された方が多く、私の親世代くらいの方が、ご夫婦で、あるいはおひとりで住んでいらっしゃるケースもよくみられます。

私達夫婦は最近入居してきた新参者です。

 

ご近所つきあいは特にありませんが、エレベータ内やエントランス周辺で顔をあわせるうちに、プライベートなお話を伺うことがあったりちょっとした出来事を目にしたり。

 

そんな時は連鎖反応的に他市で暮らす両親の暮らしぶりが気になり、確認するきっかけになったりします。

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同時に、自分の将来について考えるきっかけにもなります。

ここに住むマダムやムッシューの悩みは、そっくりそのまま(ではないにしろ)、何年か後の私達夫婦の悩みかもしれませんからね。

 

今回は色々と考えるきっかけを与えてくれたあるマダムの話を書いてみました。

備忘録ではありますが、おつきあいいただけると嬉しいです。

年齢とともに郵便物が取り出しづらくなったマダム

先週、エントランスで出会ったマダムは郵便ポストのところで四苦八苦していました。

たまにお見かけする方で、キッパリとした物の言いかたが印象的。

※上の過去ブログ内に登場したマダムとは違う方です。

 

聞けば、いつもポストから郵便物を取り出すのに苦労をしているのだとか。

 

ポストに苦労するってどういうこと? とお思いになるかもしれませんね。

少し説明させていただきます。

 

このマンションの郵便ポストは、エントランス周辺の共有スペース壁にまとめて設置されています。

四角い箱型が、横3列×縦10列で積み重なり、部屋番号順に並んでいます。

 

郵便ポストの扉を開ける時は、各戸ごとに決められている暗証番号に従ってダイヤルを回す方式。右に○回、左に○回という具合です。

 

さて、件のマダム宅の郵便ポストは上の方にあります。

マダムの身長を考えるとかなり高い位置。

ポストの扉は目の高さよりも若干上になってしまう、という感じでしょうか。

 

郵便物を取り出すお手伝いをしながら、マダムと色々お話ししました。

マダム曰く「歳を重ねるごとに腰も腕も伸ばせなくなって、年々ポストから郵便物を出す作業がストレスになっている」とのこと。

 

どんなところが大変かを伺ってみると、

  • ダイヤルを回す際に数字が見えにくい
  • 奥に手が届かないので、郵便物を取り出すことに苦労する
  • ポスト内に残っているかどうか見渡すことができない
  • 手探りで、かつ片手で取り出すことになるので、様々な形や重さの郵便物(チラシを含む)をつかみ損ねてよく落としてしまう

 

とにかくまずは、ダイヤルを回すところで緊張するそう。

ダイヤルについている線に、該当する数字をキッチリと合わせないとポストから認知されないのが、とにかくやっかい。

(確かに、ほんのちょっとずれるだけでも、開かないんです(^0^;))

 

マダムとしては、頑張って腕を伸ばしダイヤルを回しているので、線にピタッと合せることが難しく、どうしても少しずれてしまうことが多い。

トライ&エラーを繰り返すので、この段階で時間がかかってしまいがちだとのこと。

 

しっかりとした防犯上のつくりが、かえって困ることもあるんですね

そういえば、マンションに住み替えをした両親も、そんなことを言ってましたっけ。

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私は50代ですが、すでに「ダイヤルの暗証番号をつい忘れる」とか「うっかり回し方を間違える」ということはままあります(^0^;)。

ただ、ポストの位置や郵便物の取り出しにストレスを感じることはまだありません。

 

マダムの話を聞いて、なるほどなぁと気づくと同時に、こういうことが老夫婦暮らしにケリをつけるきっかけになるのかもしれない。

そんなこともうっすらと想像してしまいました。

今の自分に合う方法を考える アイデア豊富なマダム

マダムは、大変だと感じているポイントをわかりやすく次々と説明してくれました。

よっぽど日々、腹に据えかねているご様子。

郵便物を取り出す度に、それこそ「決死の覚悟をもって」向かい合っているんだな、と思うほど。

でも、悲嘆にくれているわけではなく、グチグチしているわけでもありません。

それはそれ、として、現実的にはご自分に利用しやすいよう、色々なアイデアを試していらっしゃる様子。

 

例えば

  • 郵便物をかき寄せるために、「孫の手」を利用するんだそう。(私と会った日は忘れてしまったそうです)

  • 手探りで掴んだ郵便物を、落としながらキャッチできるよう、口を開いたカートを用意していました。

  • ダイヤル回しをできるだけ手間をかけないようにするアイデアもお持ちのようでした。(深くはお聞きしませんでしたが、ダイヤルの線のところに設定しておく数字を決めていらっしゃるようでしたよ。)

 

心配症で、つい悲観的な気持ちになってしまいがちな私ですが、そんな様子を見て少しほっとし、学ぶべき心意気だと力強く感じました。

マダムのストレスを解消するにはどんな方法があるのか?

ところで、マダムの郵便ポスト・ストレスを解消する良い方法はあるのでしょうか? 

ご自身ではすでに努力・工夫をしているので、それ以外の方法という意味です。

 

数年後、自分がマダムの立場になるやも知れず。

解決策探しに、どうしても気持ちが向いてしまいます。

 

本当ならばマンション組合にかけあって、郵便ボックスの配置や仕様の変更を望みたいところですが、予算的にもまぁ、現実的ではありません。

なので、「ご近所お助け案」を考えてみます。

 

もちろんマダムが郵便ポストを開けようとしている時に通りがかればお手伝いしたいと思っています。

ただ、いつも、タイミングよく通りがかるというものでもありません。

 

なので・・・・。

  1. 私が自宅ポストを開ける時に、一緒にそのマダム宅のポストから郵便物を出してきて、マダム宅の玄関ドアについている郵便受けに入れてさしあげる。
  2. 我が家の郵便ポストはマダム宅ポストより低い位置。なので、ポストの位置を交換する。

なんだか現実的にできそうな案です。

ただ・・・・。

 

1に関しては、郵便を取りに行く時間が決まっていない私がそんなことをしたら、待つ立場のマダムは、それはそれでストレスになるかも。

だいたいそこまで親しい間柄でないのに暗証番号を聞くことになるわけだし。

だいたい、距離を詰めすぎてうざいか?

 

2に関しては、部屋番号順に並んでいなければ、郵便物を配達する方に迷惑?

 

情けなや・・・。良いアイデアが浮かんできません。

 

あのマダムは、そんなこと望まないような気がするけどなぁ

どうなんだろう?? 

 

マンション住人との距離の取り方、関係性の持ち方についてご高齢の方はどう思うものなのか。

今度、参考のため、マダムと同年代の母にでも聞いてみようと思います。

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むすび

それにしても郵便ポストは盲点でした。

ちょっとした身近なところにも、暮らしにくさが発生するものなんですね。

マダムのお話は私にとって、とても参考になりました。

 

マンション暮らしは楽チンだけど、使いにくくなってきたからといって、自分仕様に勝手に直せないところは悩ましい点かも。どうしたもんだか。

・・・・というような話を夫にしたら、こんな反応が。

 

「ペーパーレスがさらに進み、郵便ポストじたいがなくなるかも。

マダムと何年か後の自分の姿を重ねるのはちょっと違うのでは?」

 

おー たしかに・・・・

 

時代は猛スピードで流れているのでした・・・・。

 

マダムの「ポスト・ストレス」には引き続き心を留めつつ。

50代の私に今必要なこと。それは、「紙のほうが見やすいんだけどなー」という気持ちをなくす努力。

お知らせや情報を、メールやラインなどで受け取り、画面で処理する能力を高めておくことなのかもしれません(^0^;)

 

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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3回目のワクチン接種を前にして。 母と話して思ったこと。

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こんにちは。ぼんやりスズメです。

 

先日、実家に電話をしたら、ちょうど3回目のワクチン接種券が届いたところでした。

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接種日時の予約は、両親のかわりに私がWEBですることになっています。

いつになるのか気にはしていましたが、思っていた以上に早く驚きました。

 

3回目ともなると、手順や心構えなど、ある程度慣れてくるのかな?と思っていたら、そうでもありませんで・・・。

 

今回は、予約前後に迷ったこと、感じたことなどを備忘録として書き留めてみました。

80代の母と50代娘とのやりとりにすぎませんが、何かの参考になったら嬉しいです。

3回目接種にむけて千々に乱れる母の気持ち

両親は、1.2回目ともに市が設けた集団会場で接種をしました。

ワクチンはファイザーでした。

 

会場の雰囲気や流れもわかった。

ありがたいことに接種後にひどい副作用に悩むこともなかった。

なので母は、もしも3回目の接種が必要となった時には、「また同じような感じでやれたらいいね」なんて言ってました。

 

ところが、本当に3回目の実施が決まり、いざ接種券が送られてきて、同封されていた接種会場の詳細を見ると・・。

今回は、集団会場で使用するワクチンはモデルナになることがわかりました。

 

新しい戸惑いが発生です。

 

「1回目と2回目に打ったワクチンと違うワクチンになるんだって。

違うものを打っても大丈夫かねぇ・・・。」

「大丈夫らしいよ。それに、モデルナは量が半分になるんだって。発熱とかの症状が少ないってテレビでいってたよ。でも、どうなんだろうね

 

「モデルナは初めて打つから、どんな反応が出るかわからないもんね。もうあとは、イチかバチだね。」

「イチかバチかって、なんだかすごい言い方だけど。まぁ、確かにそうだよね。

どうなるかは私にもわからないよ」

 

「●●さんは打たないって。あんなの打ったって仕方ないんだって言ってるよ。

打っていいんもんかね。どうだろうね。」

 

そもそも論になってしまいました・・・(^0^;)。

 

順番がきたら私も接種しようと思っています。

でも私だって何が正しいかわかりません。

だけどとりあえず、私の知る限りの情報を伝えてみます。

 

母も、テレビや新聞で情報を集めていますので、だいたいのことは把握していました。

最後の最後には、接種することを選ぶことになるのでしょうが、つい湧き出る不安な気持ちを、とりあえず私にぶつけてみるという感じのようです。

(接種しなければしなかったで、不安がるタイプだと思いますし。)

 

ふたりで「どうなんだろうねぇ・・」と言い合ってばかりでしたが・・・。

最終的に母は、私に予約するよう依頼しました。

「集団会場でいいよ。悪いけど頼むね。」

とのこと。

接種可能なクリニックを探してみました。

電話を切った後に、両親の住む市のホームページを調べてみると、既に予約ができる体制になっていました。

 

母が言ってたとおり、今回は、集団会場で接種の場合はモデルナ使用。

クリニックでの接種だとファイザー使用ということになっているようです。

 

「集団会場でいいよ」とは言われたものの、念のため両親が接種できそうなクリニックがないか探してみると・・・・。

接種会場となるクリニックの数は1回目、2回目の時と比べ、少なくなった様子。

少ない上に、「かかりつけの方のみ」としているところがほとんど。

 

ちなみに、母の場合、何かあった時にはお世話になるクリニックはあります。

(そのクリニックは接種会場になっています。)

でも、母は定期的に通院しているというわけではありませんので、そうした場合はかかりつけの患者としてみなされない、と前回までのワクチン接種の際に学びました。

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なので「かかりつけの方のみ」という条件にしていないクリニックを探してみました。

 

結果、1箇所だけ、Aクリニックというところが見つかりました。

住所を見ると近所とまではいえませんが徒歩でも行けそうです。

 

ただ、クリニックについて調べてもなんの情報も見つからないのが気になります。

クリニックじたいが発信している情報もありません。

そこを訪れた方からの口コミなども見つかりません。

 

もちろん、情報発信をしていないからといって、問題があるわけではありません。

ただ、私自身のことなら、未知なるクリニックでも「新規開拓だ!」と思って行ってしまいますが、高齢の両親を行かせるとなると、なにかと不安な気持ちになります。 

 

情報のないクリニック(でも母が安心するファイザーを使う)にするか。

慣れている会場(でも母が心配しているモデルナを使う)にするか。

 

どちらも、今ならまだ空きがあります。

でも早く予約を入れないと埋まってしまうのでは?

気が焦ります。うーん・・・・。

大げさですが、両親の運命が私の手にかかっているような気分になってきます(^0^;)

 

悩んだ末、結局、集団会場に予約を入れました。

 

電車は使いますが、会場までの道が平坦であること。

もし突発的なことが起きても、助けてくれる方の人数が多そうなこと。

なんといっても慣れた会場であること。

モデルナではありますが、ここはそういったメリットの方をとりました。

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揺らぐ母の気持ちを落ち着かせたのは同世代の友人の言葉

そんなやりとりの数日後、実家に立ち寄りました。

感染数が急拡大していることもあり、家の中には入らず玄関口での立ち話です。

 

そこでも3回目のワクチン接種の話が出ました。

 

「この間、Kさんが久しぶりに電話をくれてね。Kさんも集団会場で接種するんだって」

「お元気だった?」

「まあ、お互い、あっちこっちガタがきているって話をしたよ。」

「集団会場でやるってことは、Kさんも今回、初めてのモデルナってことだね。なんか言ってた?」

「打つの怖くないの?と聞いてみたら、もう、この歳だからどうなっても仕方ない。

それよりも、打たないことで、あとに続く人たちにうつすようなことにならないために打つんだって。Kさん、そういう考え方をするんだね。」

「そうなんだ」

「まぁ、だから私も覚悟を決めて打ってくるよ」

 

最後はキッパリと言い切りました。

 

ちょっと驚きました。

ワクチン接種するか、しないか という話をする中で、自分の身を守るためと同時に、周囲にもうつしたくないし。というような話は、私もしていたと思います。

 

でも「自分はどうなってもいいけど、あとに続くひとたちに」という気持ちをもっては言えません。

同じ世代でしか通じ合えないことがあるんだなと思いました。

(かといって、もちろん、どうなってもよくはないですよ。)

 

接種するしないの話は置いといたとしても、やはり同年代の友人との雑談は大切なことなのかもしれませんね。今回母の様子を見て感じました。

今回のことで感じたこと

WEBでの予約申込み これまでに比べるとずいぶんスムーズでした

これは両親の住む市での話ですが、今回気づいた点としては、

  • WEBだと、24時間体制で申込み予約ができるシステムになっていた。※確か、1,2回目は予約できる時間帯が決まっていたように思います。
  • インターネット予約の操作方法がわからないなど、自身での予約の難しい場合のためのフォロー体制が、より確立されていた。※例えば、複数の行政センターに予約相談窓口が設けられていたり、街なかのスマホのショップや、スーパーのサービスカウンターなどにサポート窓口が設置されていて、自身のスマホを持参すれば予約操作を代わりにしてくれるというサービスもありました。

担当の方々が様々なケースを考えながら尽力してくださっている様子を垣間みることができました。頭が下がります。

 

両親のワクチン接種予約を手助けすることで、私自身も学ばせてもらったこと

たくさんの情報が飛び交い、色々な考えがあり、その中で自分で決める。

難しいことだよなぁ・・としみじみ思います。

でも、そんな世の中にどんどんなっていくようにも感じます。

 

今はまだ、両親を手助けしているつもりですが、自分だって日々歳を重ねています。

色々とついていけないことも増えてくるでしょう。

  • 情報を集める術をもつ努力をしよう
  • 相談できる友人・知人とのつきあいを大切にしよう
  • 健康な時にこそ、自分に合いそうな医院やクリニックを探しておこう

せめて、この3つのことは、今から心がけながら暮らしていこう、と強く思いました。

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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【高齢の親と向き合う】父と「人生会議」をしてみて思ったこと

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こんにちは。ぼんやりスズメです。

師走はバタバタしますねぇ。

 

先日ニュースを見ていたら、「人生会議」について取り上げていました。

 

みなさんは「人生会議」ってご存知でしたか?

私はそのニュースで初めて知りました。

「人生の最終段階やもしもの時に、どのような医療やケアを望むのか、前もって家族などと話し合うこと」を言うのだそうです。


ちょっと調べてみたら、国が名付けて推進しているものなんですね。

 

厚生労働省のHPでは、ネーミング発足のニュースや普及活動の動画など、色々と発信されていました

「人生会議」してみませんか|厚生労働省

 

すごい会議名だなーとびっくりしましたが、中身を聞くと言い得て妙ですね

そういったことを「元気なうちに」話をしておくことはとても大事だと私も思います。

 

実はニュースを見たその日は、ちょうど実家に行く予定でした。

いいタイミングです。両親の今の考えを雑談ついでにでも、確認できるといいな。

そんな気持ちで実家に向かいました。

 

今回は、その時の父との会話を書いてみました。

 

結果的には、あまりうまいこと話せませんでした(^0^;)

「人生の最終段階」とか「もしもの時」とかのワードの重みを、思っていた以上に意識している自分を感じ、ちょっと意外でした。

迷走した「人生会議」(?)になりましたが、ある家庭のほんの一例としてご覧いただければ幸いです。

実家には80代の両親が2人で暮らしています

父は認知症です。ここ2年ほどで、症状が少しずつ進行しているように思いますが、今のところは母のフォローがあれば日常生活は送れます。

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上の3月に書いたブログの時と比べると、最近は昔の記憶と現在の生活とが混ざる時間が多めになってきたように思います。

 

母はとてもしっかりしていますが、足腰を悪くしていて、その影響で体調を崩しがちです。でも、人手を借りることに前向きではありません。

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母からの依頼は「父とたっぷり話してほしい」ということ

その日訪問したら、両親では手が回らない雑事等もやろうと思っていたのですが、母からは「お父さんとたっぷり話してほしい」と言われました。

 

母曰く、頭の刺激のためにも、喋ることが父にとって良いことなのはわかっている。

でも、辻褄の合わないことを何度も言ってくる父の話し相手をすることに疲れてしまう。最近では、相づちを打つことさえ、したくなくなる時がある。

なので私には、「ぜひたっぷりと話し相手をしてあげてほしい」のだそう。

 

それならば、ということで今回は父とサシで「第一回・人生会議」を開催する事に。

・・・・それにしても、母、相当疲れていますよね。懸案事項です。

父との「第一回・人生会議」トライしてみました

父は1秒前のことも忘れてしまいます。ただ瞬間瞬間の会話はできます。

ありがたいことに愉快な性分は、いまなお残っているので、軽口を叩いたりしながら、「今、この時」の会話を楽しむことができます。

この状態でいてくれているうちに、父の『大切にしたいこと』や『どう生きていきたいか』を探れたら、と思いました。

 

「体調はどう? 何か困ってることはないですか?」

「体は元気なんだけど、頭がおかしくなっちゃったよ」

「85歳だから、いろいろヘンなこと出てきても当然なんじゃないの? 」

「俺は85歳か?! そんなになったのか。もうすぐあの世にいくからな」

「まだ行かないでくださいよ。おじさん(父の兄)もまだお元気よ。順番からいうとまだだと思いますよ」

「そうか。アニキは元気か。でも順番じゃないからな、こういうのは」

 

記憶をもとに構築していく会話は難しいですが、話を引き出していくと調子に乗って喋る父です。

そして、同じようなことを繰り返しているなーと思っていると、急にどきっとするようなことを言ったりします。

 

誤解なきようお断りさせていただきますと。

実際にはこんなにスムーズに会話できていない箇所も多々あります。

例えば、85歳を納得してもらうためには、生まれ年を確認して計算してみたり、今日の年月日を新聞で確認してもらったり等々、本来はそういうやりとりもしているのですが長くなるのでそれらは省略しています(^^)

 

「どうですか? やはり色々と忘れていっちゃいますか?」

「忘れるねぇ。自分では思ってもないことをやってるみたいでよく怒られてるよ」

「そうか。へんなことやっているって、自分では思ってないんだ」

「そうよ。自分ではちゃんとやってるつもりなのよ。でも、頭がサーッと白くなってなんにもわからなくなるんだな」

「人間の頭って不思議だねぇ」

「本当に不思議よ、あんたもよく覚えときなさいよ」

「私もお父さんみたいになるかもしれないね」

「あんたも もともと忘れっぽいタチだからな」

「そうだ! 後学のためにも、あちらに行く前に、ぜひ85歳の気持ちってものを私に教えといてくださいよ」

「遺言か?」

 

突然「遺言」という言葉が父の口から出てきたので私はびっくりしてしまいました。

あとで思えば、この流れで「人生の締めくくりの希望」や「考え」などを聞き出せたのではないかと思うのですが、動揺してヘンな方向に舵を切ってしまいました・・・・。

 

「遺言っていうか・・・教訓かな。なにか名言を吐いていってくださいよ。

メモにとって覚えておくから」

「ああ、お父さんは立派だったなーって覚えておくのか」

「そうそう。それにさ、私が85歳になったときに、色々忘れてきても、ああ、お父さんもそんなこと言ってたなー 同じ道歩いてるんだなーって安心するんじゃないかな」

「それはそうだな」

「なんかない?人生の先輩からのアドバイス。」

「人生はいいときも悪いときもあるんだからね。朗らかに生きなさいよ」

「あら いいこと言うねーメモしておくよ。さすが85歳は違うね」

「俺は85歳なのか? 」

 

話がまた戻ってきました(笑)。

実のあることを聞き出そうという下心(?)があると、なかなかきっかけがつかめないものですね。

というか、どこか踏み込めない気持ちが出てきて、話をずらしている自分がいます。

どうする? もしもの時 

父との人生会議(お喋り)は続きます。

 

「俺は85歳か? 来年はこの世にいるかな」

「いてくださいよ。寂しくなるから」

「手がかかるのがいなくなって、せいせいするんじゃないか?」

「そんなことないよ。いなくなったらみんな寂しがるよ」

「それは嬉しいこと言ってくれるね。私は何かになって君たちを見守ってやるからな」

 

いつものような話が続いていたと思ったら、急に新しい展開になりました。

 

「え? 何になるの? 鳥とか? カラスとか?」

「何になろう。カラスはやだな 嫌われるだろ」

「じゃあ、スズメになってよ」

「スズメか、それくらいの大きさがいいな。」

「合図を決めておこうよ。お父さんだってわからなかったら困るから笑」

「家の中に向かって3回鳴くからな笑」

「お父さん、そう決めたことを忘れちゃうんじゃない?(笑)」

「忘れちゃうな(笑)」

 

確かに「もしもの時」の話ではありますが・・。

話が斜め方向にいきがちです。

でも覚えておこうと思います。

 

ただ、この日、この言葉だけは聞き出せました。多分、本音でしょう。

「最期はそりゃあ、家でがいいけどな。でも周りが大変だからな」。

しかし、なぜこの言葉が出てきたのか??話の前後がサッパリ思い出せないのです。

たしか、父が唐突に言い出したような気がするのですが、またもや私がびっくりしすぎたせいで、その言葉だけが頭に刻みこまれそれ以外のことは忘れてしまいました(>o<)

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「人生会議」をするには自分自身の心の準備も必要かも

私の実家では、以前から、どのような医療やケアがいいのだろう?ということは、わりと話題にしていた方だと思います。

それは親類に、介護が必要な人がいたり、難病を患う人がいたりと、色々なケースを目の当たりにすることが多く、家族で話す機会があったからです。

 

そうした中で私が両親の思いとして、うっすらと聞いていたのはこの2点です。

  • 延命措置をうけることはしたくない。
  • (場合にもよるけど)高齢になったら手術はしたくない。

ただ、きちんとは確認していません。

なので、「人生会議」という言葉を知り、「そういえば今はどう思ってるんだろ。確認しあった方がいいよなぁ。よし、聞いてみるか。」と、実家に向かう時はそれくらいの気持ちでいました。

これまでどうり、サラッと自然に話せると思っていました。

 

でも、あまりうまくできませんでした。

それは認知症を患う父とだから会話が噛み合わない、ということではありません。

母にも、話しを振ることができませんでしたから。

単に、自分の中に遠慮の気持ちが発生し踏み込めなかったのです。

 

考えてみれば、色々と話せたのは、両親が今よりも元気な頃でした。

母も体調が悪くなり、父も認知症が進行しつつある現在。

一生懸命、毎日を過ごしている両親に、もしもの時、とか最期、とかをイメージさせるような話は、なんだかやっぱり言い出しづらいものなんですね。

我ながら自分の気持ちの動き方に驚きました。

 

とはいえ、ここで躊躇しててもなぁ・・。

いっそ、厚生労働省のパンフレットでも持参して「最近、世の中、こんなこと言ってるるみたいよ」とサクッと話題に突入する方がすんなりと話せるのかも。

 

「人生会議」。

私の場合、まずは自分自身の心の準備が必要だ、と気づかされた1日になりました。

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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80歳母が持たせてくれるもの。定番の3品は渋いがしみじみ美味しい。

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こんにちは。ぼんやりスズメです。

 

先日、実家に行き、両親と昼食を共にしてきました。

実家の中に入ったのはかれこれ1年半ぶりくらいです。

(ずっと玄関先で用を済ませ、そのまま帰っていました。)

 

久しぶりに足を踏み入れてみるとリビングのソファーの配置が少し変わっていました。

動線を見直したようです。

 

それから、いろんなところに母の手書きの紙が貼ってありました。

忘れやすい父への覚え書き用の張り紙です。まぁ注意書きともいえます(笑)

このコロナ禍で色んな工夫をしながら暮らしていた様子が見て取れました。

 

そんな中、以前からずっと変わらないのが母の習性(?)です。

それは私が訪問すると、帰り際に何かしらを持たせてくれようとすること。

主に手作りしたお総菜で、他には買い置いた調味料、お菓子などなど。

だいたいが食べ物関係です。

手作りしてくれるものとしては、五目おこわ、ポテトサラダ、きんぴらごぼう、煮物類。謎の創作料理も多々あり(^0^;)

 

でもここのところ、渋いラインナップに落ち着いてきました。

今回はそこらへんの変化を、書き留めておこうと思います。

我が家の備忘録という感じですが、もしよろしければおつきあいください。

持たせてあげたい母 疲れさせたくない娘

母はここ数年で腰が悪くなり、それが原因で不調なことが多くなりました。

そのうえ、この1,2年は認知症の父のことを見守ることで疲れています。

bon-suzu50.com

それでも娘が来るとなると、何かしら持たせてあげたいという気持ちは健在です。

娘といっても、50を過ぎたおばさんなんだけどねぇ・・・

ほんとにそうですよね。

ちょっとおかしく、同時にありがたく思います。

 

ただ、根つめて料理をすることがしんどくなっているようです。

はたから見てもわかります。

なので「疲れている体にムチ打ってまで、私に持たせるための料理をしないでほしい。」とずっと頼んでいました。

でも「簡単なものしか作らないから大丈夫」と行動を変えようとしません。

 

「料理を作る時間を、座ってゆっくり話す時間にまわしてほしい。」

と言ってみてもダメです。

下準備は終えているものの、最後の仕上げは娘が来訪しているタイミングで始めるので、結局、ゆっくり話す時間がなかったりするのです。

 

そこでこんなふうに言ってみました。

「私もいい歳だから、重い物(大量の料理)を運ぶのがしんどくなってきた。

(軽い)食材の方をもらっていこうかな。」

 

これは母の気持ちに折り合いをつけた提案になったようで、納得してくれました。

母が選んだ「娘に持たせる最近の定番」はこの3つ

娘に持たせるもの=「軽いもの」あるいは「料理したものでなく食材」。

という視点で考えるようになった母。

その結果、定番は下記のものとなりました。

母が持たせてくれる軽いもの代表 小松製菓「落花南部」

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シンプルな素材で焼き上げられた南部煎餅。たっぷりの落花生がアクセント。

サクサクとした軽い噛み応え。素朴な美味しさがクセになるお菓子です。

 

もともと両親が気に入って、小腹が空いた時によく食べていたそうです。

「美味しい。落花生は体にもいい。何より軽い!!」ということで、常に持たせてくれるものとなりました。(たくさん)

 

落花生についてよく知らなかったのでこれを機に調べてみました

殻が付いた状態を「落花生」、殻や薄皮をむいたものを「ピーナッツ」と呼ぶんですね。今さらながら知りました。

それから、落花生は脂質が多いけど、オレイン酸やリノール酸、ビタミンEと良質な脂質が豊富だそう。

摂り過ぎはいけませんが血液をサラサラにしてくれる効果があるのだとか。

 

ただし高カロリーなので、摂取量の目安は一日20粒程だそうで・・・。

ちなみに落花南部は、割るとこんな感じで落花生が入ってます。

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1日1枚程度食べるぶんには、両親たちにも、私達夫婦にも良さそうです。

母が持たせてくれる食材代表「干し椎茸」

母はよく干し椎茸を使った料理を作ってくれていました。

五目おこわの具にしたり、そのまま甘辛く煮て箸休めにすることが多かったです。

 

栄養価が高い食材だから娘に食べさせたい、という思いでせっせと料理しては持たせてくれていたのですが、それなりに手間はかかります。

なので、調理はやめてもらい、そのかわりに干し椎茸そのものをもらうことで話がつきました。

そうそう。干し椎茸はビタミンDが豊富だとは聞いていましたが、血圧を下げる働きが期待できるエリタデンという成分も含まれているそう。

高血圧の私にはぴったりな食材です。

 

もらった干し椎茸でひとしな作ってみました

母からの教えを守り、3日ほどかけて水で戻してから調理しています。

ゆっくりと戻すことと、甘めに煮るのがぷりぷりとおいしく仕上げるポイントだそう。

(今はあんまり干し椎茸を使って料理する方はいないのかもしれませんね。)

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左 母からもらってきた袋入りの干し椎茸。

右 もらった干し椎茸で作った一品。

干し椎茸を甘く煮たものに、すりごまをたっぷりと和えたもの。

箸休めにいいですが、ご飯や酢飯にのっけて海苔で巻いて食べても美味しいです。

母が持たせてくれる不変のもの「ぬか漬け」

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これは、軽くもなく、食材でもないのですが・・・。

母曰く、これだけは「死ぬまで」自家製にこだわるそうです笑。

なぜなら私の夫が「美味しいですっっ!おかあさん!!」と絶賛してくれるから。

(芸術的に美味しい時と、あれれ??な時がありますが常に喜んでくれる夫に感謝です。)

 

ちなみに、長年にわたり、ぬか漬け好きな夫婦に大量に持たせてくれていましたが、私達も食べきるのが大変になってきました。

そこで、感謝の気持ちを込めつつ、娘は高血圧である事を強調した結果、最近ようやく量が減らされました。

むすび

昔から実家に寄ると、帰り際にはなんやかんやと持たせてるくれる母でした。

独身の頃は、栄養が足りないのでは?という思いから。

結婚してからは、帰宅してからの私の家事が半減するように。という思いから。

母の気持ちはとてもありがたいと思ってはいました。

 

ただ若い頃はこんな悩みがあったのも正直なところ。

  • 大量すぎて食べきれない(特に謎の創作料理は微妙なお味のことが多く、食べきるのが大変なこともあった)
  • 運ぶのが重い(いつも電車での往復なので)
  • 汁がこぼれたり 匂いもしたりで運ぶのに神経を遣う(蓋が閉まらない容器に強引に入れたりするので(;'∀'))

「持って行け!」「持って行かない!」の応戦の末、喧嘩になることも(笑)

 

そんなこんながありましたが、持たせてもらってはや30年・・・。

こんなに長くもたせてもらえるとは、やはり幸せなことだと思っています。

母には孫がいませんので、何かをやってあげたい、という愛情が、全部娘に向かうのかもしれないなぁ・・と申し訳なく思ったりもします。

 

実は上記した3品の他に、今もなお、時には「軽い」や「食材」を無視したものを持たせてくれることがあるにはあるのですが、もうブーブー言う歳ではありません。

たとえ重くとも、汁が出ようともありがたいです。

全面的に愛情をいただいていこうと決めています。

 

長々と失礼しました。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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【80代のマンション暮らし】良いところ大変なところ 戸建てから住み替えた両親の場合

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ぼんやりスズメです。

 

両親は、今から10年前、30年以上住み慣れた戸建て住宅から住み替えをしました。

まもなく父75歳、母70歳というタイミングでマンション暮らしを始めたのです。

 

先日、母に会ったので、あらためて聞いてみました。

10年経った今。

70歳で住み替えをしたことを、どう思っているのか?

80代になった現在、マンション暮らしをどう感じているのか?

 

今回は「80代になった現在、マンション暮らしをどう感じているのか?」という質問に対して、母がどう答えたのかを書き留めてみました。

個人的な一例にしかすぎませんが、どなたかの参考になれば幸いです。

 

「70歳で住み替えをしたことをどう思っているのか?」はこちらをどうぞ。

bon-suzu50.com

70歳ではじめたマンション暮らし。母の感想は?

Q もう10年経ったけど、マンション暮らしはどう?

やっぱり楽だね。気軽でいいよ。

 

Qでも引っ越してきた当初は大変だったんじゃない?新しい設備とか、色々と覚えることたくさんあったし。

引っ越してすぐの時はちょっと戸惑ったけどね。すぐ慣れたよ。 

 

Q「あら? これ、どうするんだっけ?」とか、忘れることも出てくるお年頃ですが、そのへんはどうですか?

ああ、そういうことね。今も問題ないよ。

鍵を忘れないようにしなくちゃって、神経質になっているくらいで。

 

案外、ケロリとしています。

幸いなことに母は順調にマンション生活に慣れることができた様子。

もともと記憶力が良いタイプでしたが、その長所は今のところ保持。

不安はまだ感じていないようです。

 

Q2人とも70代からの新しいことなのに、ちゃんと順応したなんてすごいね。

まぁ、お父さんは色々忘れちゃってるけどね。

でも、新聞は取りに行けるみたい。ポストを開ける暗証番号は覚えてるよ。

たまに忘れて戻ってくることもあるけど笑

 

2年ほど前から認知症の症状が見られる父は多くのことが母頼みの状態になりました。

とはいえ、父にとっては75歳からスタートさせたマンション生活。

その歳にしてよく新しい環境に馴染んだ方だと思います。

マンション生活は安全で便利。でも老夫婦には少し複雑なことも。

それなりに快適に暮らしてはいるものの、やはり70代からのマンション生活は、戸惑うことがあるのは事実。

母にも聞きながら、そのへんをざっくりとまとめてみました。

戸建ての時はシンプルにできたことがマンションではちょっと複雑

両親の入居したマンションは新築で、色々な機能が取り付けられていました。

(30年以上住んでいた両親の戸建て住宅にはなかったものばかりでした。)

 

それは、安全で便利になった面もあるのですが、両親にとってはすこし複雑に思うこともあったようです。

マンションの出入りの仕方

鍵を忘れたままマンションの外に出ると、入ってこられなくなる。(※1人が在宅している場合は家の中から解錠できますが)

インターフォンが鳴った時の対応の仕方

各戸ドアのロックを解除するやり方の他に、マンションのエントランス入り口のロックを解除するやり方が増えた。

ゴミ出しの場合

マンション内にゴミを保管できる共有スペースを設けてあるので、曜日や時間に関係なく、自由なタイミングで捨てられるようになった。

しかし、共有スペースへの出入りには自宅の鍵が必要。万が一、鍵を持っていないままドアを閉めてしまうと内側からは開かない仕組みなので閉じ込められる状態になる。

郵便ポストを開ける場合

郵便ポストは、マンションのエントランス脇の共有スペースに設置されている。

ポストを開けるには、暗証番号に合わせてダイヤルを回す必要がある。

 

キッチン周りで少し複雑になったこと。

キッチン周りでいうとこんなところです。(あくまでも母の感想です。)

ガスコンロからIHに変わったこと

安全性を重視して設置しましたが、火加減の微調整ができなくなり感覚で覚えて作っていた料理ができなくなった。(小豆を煮る、とかおこわを炊くとかが、うまくいかなくなったそうです。)

ディスポーザーがついたこと

ディスポーザーとは、キッチンシンクの排水口に設置する生ゴミ処理設備

生ゴミをそのまま捨てていいので便利なのかと思ったら、何でも流して良いというわけではなく禁止事項がけっこうあった。手入れも神経を使う。(母としては本当はないほうがいいそうです。)

いまだによくわからないままだ、と言っていること

マンションが、J-COM導入物件であったこと

両親がきちんと理解できていないので、J-COM導入済み ならではの恩恵を受けられていない模様。これは娘達がフォローしないと、と思っている案件です(^0^;)。

「鍵を必ず持って出ること」と「暗証番号」は忘れられない

戸建ての時とちがい、助け合えるようなご近所づきあいもありません。

マンションの管理人さんは夜間は不在です。

何かあったらスマホで助けを呼ぶ、とか、スマホで調べる、みたいなことはうまくできない世代です。

なので、心がけていることは、

  • 鍵を持って出ることを忘れない
  • 暗証番号は忘れないようにする

この2点については緊張感を持って生活しているようです。

 

とはいえ、母は「まぁ 適当になんとかやってるよ」とカラリと言ってます。

母にとっては、そんなことは、戸建ての時のストレスを考えたら、ぜんぜん平気に思えるんだそうです。

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マンション暮らしは近所づきあいが希薄。寂しくない?

Q前に住んでいた家の時は、ご近所さん達も同世代で、会えば立ち話をしたりできたよね。そういうのがなくなって残念だったんじゃないの?

以前住んでいた所の近所の人も亡くなったりしているからねぇ。

同世代がいない、というのは、ここも、前に住んでいる所も、一緒なのよ、この歳になってくるとね。

それに、今はコロナだしね。

たまに知り合いと電話で連絡取れるからそれでいいと思ってるよ。

 

案外ドライでクールな考え方をしていた母に少し安心したと同時に、これが80歳の心境か・・とも。もしかしたらコロナ禍を経ての考え方なのかもしれません。

いま、大変だと思っていることは?

Q最近、大変だなと思ったことはある?

ここも10年経ったから、設備を取り替えないか?という営業が色々くるようになって。

どうするかを考えるのが大変だね。

取り替える時期だ、とか、今、替えると安い!とかいわれると悩むよ。

そういったこと、お父さんにもう相談できなくなっちゃったから。

 

水回りの排水口の点検、避難ハシゴや火災報知器の点検、外壁の塗り替えなどは管理組合経由でやってもらえますが、設備の取り替え等は各戸の判断に委ねられています。

 

これまで、父と相談をしながらやってきた母にとっては、

全部自分で判断しなければならないことが、一番の重荷だそうです。

住み替えを考える時に、一番ポイントとなることは?

Q住み替えを考えるときに一番ポイントとなることは何だと思う?

現状で一番困っていることが何か、しっかり考えることかもね。

多くは叶えられないでしょ。

 

両親(特に母)は戸建ての維持管理にストレスを感じたことが、マンションへの住み替え理由でした。

広さは1/3ほどになりましたし、こまかく言えば色々と不満はありますが、そこらへんをひっくるめても、マンション生活には満足しているそうです。

 

Q  10年前、住み替えをすると言ったら、ご近所さんたちは、どんな反応だった?

狭くなるのになんで? とか、施設に入居する必要が出るまでは、今のまま住み続ければいいじゃないとか、呆れられたよ(笑)

 

Qお子さんと同居してる人が多かったからね。70代で自宅を売却してマンションに住み替えるという考えは理解しづらかったのかな?

そうかもしれないね。

でも、自宅を売却して、お年寄り向けマンションに早い段階から引っ越していった人もいたしね。

賃貸のマンションに住み替える人もいたね。

その人なりの状況、環境、考え方はみんな違うからね。

自分にとって、一番優先させたいことを考えることが大事なんだと思うよ。

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娘の感想。両親の住み替えを見て思ったこと。

両親から「終のすみかとして、マンションに移ろうと思っている」と聞かされた時、私は反対しました。

何も、いまさら不慣れなことを始めなくても・・・。

住み替えまでも、住み替えてからも、70代の身体にはハード過ぎる!と思ったからです。

 

そんな娘達の心配をよそに、両親たちはマンションに移り、はや10年。

両親の場合は、特に母の場合は、あのタイミングで、マンションに住み替えて良かったんだろうなと、今回、話を聞いて改めて思いました。

 

とはいえ今は、母のがんばりによって現状が維持されていることも確か。

これから先、まだ変化はあるかもしれません。

その時は、両親にとって一番優先させたいことを選択できるよう、フォローしたいと思っています。

 

★80代親世代のマンション暮らし。こんなお悩みもあるようです。

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今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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70代で一戸建てからマンションへ住み替えをした両親。10年後の今、思うこと。

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ぼんやりスズメです。

 

朝、マンションの下の階に住むマダムと、共有玄関ドア前でお会いしました。

マダムは80代半ば。一人暮らしをされています。

 

私はゴミ出しをするためにマンション内から外に出るところ。

マダムはゴミ出しを終え、マンション内に入ろうとしていたタイミング。

ドアが開き、私が外に出たタイミングでマダムに言われました。

 

「ああ、あなたが出てきてくれて良かった。番号、すぐ忘れちゃうのよ。 

そんなことになったら入れなくなっちゃうでしょ。この歳になると大変」。

 

外からマンションに入るには入口脇の装置に暗証番号を入力しないとドアが開きません。

自宅の鍵を装置に触れて開ける、という方法もあるのですが、ちょっとしたゴミ出しなどは、鍵を持って出ることも忘れてしまいがちなのだとか。

マダム曰く、だからマンションの出入りの際は緊張感を伴う、とのことでした。

 

言い方にはちょっとしたユーモアも感じられ、深刻に困っている感じではなかったものの、その言葉はきっと本心だと感じました。

 

連鎖反応的に両親の暮らしぶりのことが気になってきました。

そういえば、両親とは体調の話はよくしますが、住まいについてきちんと聞いたことがありませんでした。

 

両親は、今から10年前、30年以上住み慣れた戸建て住宅から住み替えをしました。

まもなく父75歳、母70歳になる、というタイミングで、初のマンション暮らしをスタートさせました。

 

10年経った今。

70歳で住み替えをしたことを、どう思っているのか。

70歳からのマンション暮らしをどう感じているのか。

先日、母に会ったので、あらためて聞いてみました。

 

長くなってしまったので、2回に分けさせていただきます。

今回は、「70歳で住み替えをしたことをどう思っているのか?」という質問に対して、母がどう答えたのかを書き留めてみました。

両親が70代で住み替えをしようとした理由

自宅の管理がおっくうになってきた

庭の手入れ、家屋のメンテナンスなど自宅の美観を維持すること。

外出時の戸締まりなど、防犯上の注意を必要とすること。

それらに対して、肉体的・精神的に負担に感じるようになってきたことが、これからのことを考えるきっかけになったそうです。

 

「町内会」や「班」で果たさなくてはならない役割が重荷になってきた。

住んでいたところは郊外の住宅街。町内会があり、持ち回りで役員活動もありました。

中でも母にとっての一番の重荷が、順番にまわってくるゴミ集積所の掃除当番だったようです。

また、自宅前の街路樹から落ちる大量の葉や、通りがかりの犬や猫のフン掃除などにも悩まされていました。

 

老後も2人で暮らすことを考えていました

  • 子どもは娘がふたり。
  • 基本的に、娘のどちらかと同居をしようという考えをもっていない。
  • 娘達のライフスタイルを見ても、親の家を残すことを考えなくてよさそう。

であるならば、自分たちが動けるうちに家を整理して、2人で暮らすにちょうど良い生活へと移行したい、と考えたそうです。

 

終のすみかとしては、管理組合によって修繕・保全がコントロールされるマンションがベストであろう。

 

そんなふうに考え、60代半ばあたりから、住み替えを実行にうつすタイミングを計っていたそうです。

 

住み替えするなら、元気が残っている今が最後のチャンス

父よりも母のほうが自分たちの老後について冷静に考えていたように思います。

母が住み替えを決断し、具体的に動き出したのは60代後半あたり。

 

自分たちの元気が残っている今が、最後のチャンスだ、と思った、と言ってました。

 

ちなみに、その頃の両親は自分たちで全て考え、決め、行動をしていました。

私や妹は住み替えの計画を聞いてはいましたが、相談というより、事後報告というような感じでした。

この決断に関して私が関わったのは、断捨離と引っ越しの手伝いくらいです。

70歳で住み替えをしたことを、今はどう思っているのか?

80歳になった母に聞いてみました。

この10年で足腰が弱くなり体調も崩しがちですが、それ以外はしっかりしています。

認知症が進んできている父を見守りながら暮らしています。

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Q 住み替えをして良かったと思ってる?

 

良かったよ。

やっぱりもう、ゴミの集積所の掃除当番なんてできないもん。腰が痛くて。

それを考えなくていいだけでも、本当に良かった。

それに、お父さんはあまり外に出られなくなっちゃったからね。

でも、ここならベランダに出れば、空も綺麗だし、遠くの景色が見られるもん。

あのときに引っ越しといて良かったよ。

 

母は、ゴミの集積所の掃除当番をしなくて良くなったことを一番に出してきました。

本当に相当なストレスだったんですね(^0^;)

生真面目な母らしいといえば母らしいです。

「しんどいので当番を外してくれ」などとは言えないタイプです。

 

Q こうしておけばよかった、と思う点はある?

 

もっと色々と捨てておけばよかったね。それは思うよ。

結構捨ててきたと思ったけど、まだまだ物で溢れてるから(笑)

 

Q あと数ヶ月で70歳、って時だったけど、年齢的にはきつくなかったの?

 

あの時は元気だったからできたけどね。よくやったと思うよ笑

あれより遅くなったら無理だったろうね。

あと何年、新しい所に住めるか?とも思ったけど、10年住めたし良かった。

 

Q もう少し早く引っ越すとか考えなかったの?

 

タイミングがあったからね。

いいな、と思うマンションが見つかったのが、あのタイミングだったんだよ。

 

Q 住み替えをするかどうか悩んでた頃の自分に会ったとしたら、「引っ越した方がいいよ」って言える?

 

言えるよ。あのままあそこの家にいたら、すごく大変だったと思う。

 

娘として思ったこと

住み替えに伴う断捨離&引っ越しは、正直、ものすごくものすごく大変でした(^0^;)

新生活への順応も含め、70代だった両親がよくやってのけたと思います。

 

10年経った今。

父は認知症となっていますが、幸いなことに母がしっかりしているので2人の生活はなんとか保たれています。

でも、へんな話、もしも父が1人暮らしになっていたとしたら、また状況は変わっていたことでしょう。

それは、どこに住んでいたとしても直面することなんだろうと思います。

ただ、揃って元気なうちに生活をコンパクトに整理しておいたことは、やはり良かったんだろうな、と思います。

f:id:bon-suzu50:20210828125420j:plain↑今は、少しだけの花をベランダや玄関脇で育てています。これくらいがちょうど良いみたいです。

 

私は、「70代で住み替え。結構できるもんですよー」と言う気はまったくありません。

やはり、住み替えに伴う労力はとても大きいので、少しでも若く元気なうちに行動しておく方がいいと思います。

 

でも、なにより、戸建てに住み続けることに一番ストレスを持っていた母が今、「住み替えをして良かったと思っている」と言っています。

両親の場合は、70代であったとしても、住み替えをして良かったことなんだろう、と思いました。

 

★70代ではじめたマンション暮らし。80代の今は快適に暮らせているのか?現在の感想はこちらです。併せてご覧ください。

bon-suzu50.com

★80代親世代のマンション暮らし。こんなお悩みもあるようです。

bon-suzu50.com

★何もかもふたりでやってきた両親が、介護サービスを受けることになりました。その顛末を書いています。

bon-suzu50.com

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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