こんにちは。
ぼんやりスズメです。
私が住むマンションは、築30年をゆうに越えています。
新築時に入居された方が多く、私の親世代くらいの方が、ご夫婦で、あるいはおひとりで住んでいらっしゃるケースもよくみられます。
私達夫婦は最近入居してきた新参者です。
ご近所つきあいは特にありませんが、エレベータ内やエントランス周辺で顔をあわせるうちに、プライベートなお話を伺うことがあったりちょっとした出来事を目にしたり。
そんな時は連鎖反応的に他市で暮らす両親の暮らしぶりが気になり、確認するきっかけになったりします。
同時に、自分の将来について考えるきっかけにもなります。
ここに住むマダムやムッシューの悩みは、そっくりそのまま(ではないにしろ)、何年か後の私達夫婦の悩みかもしれませんからね。
今回は色々と考えるきっかけを与えてくれたあるマダムの話を書いてみました。
備忘録ではありますが、おつきあいいただけると嬉しいです。
年齢とともに郵便物が取り出しづらくなったマダム
先週、エントランスで出会ったマダムは郵便ポストのところで四苦八苦していました。
たまにお見かけする方で、キッパリとした物の言いかたが印象的。
※上の過去ブログ内に登場したマダムとは違う方です。
聞けば、いつもポストから郵便物を取り出すのに苦労をしているのだとか。
ポストに苦労するってどういうこと? とお思いになるかもしれませんね。
少し説明させていただきます。
このマンションの郵便ポストは、エントランス周辺の共有スペース壁にまとめて設置されています。
四角い箱型が、横3列×縦10列で積み重なり、部屋番号順に並んでいます。
郵便ポストの扉を開ける時は、各戸ごとに決められている暗証番号に従ってダイヤルを回す方式。右に○回、左に○回という具合です。
さて、件のマダム宅の郵便ポストは上の方にあります。
マダムの身長を考えるとかなり高い位置。
ポストの扉は目の高さよりも若干上になってしまう、という感じでしょうか。
郵便物を取り出すお手伝いをしながら、マダムと色々お話ししました。
マダム曰く「歳を重ねるごとに腰も腕も伸ばせなくなって、年々ポストから郵便物を出す作業がストレスになっている」とのこと。
どんなところが大変かを伺ってみると、
- ダイヤルを回す際に数字が見えにくい
- 奥に手が届かないので、郵便物を取り出すことに苦労する
- ポスト内に残っているかどうか見渡すことができない
- 手探りで、かつ片手で取り出すことになるので、様々な形や重さの郵便物(チラシを含む)をつかみ損ねてよく落としてしまう
とにかくまずは、ダイヤルを回すところで緊張するそう。
ダイヤルについている線に、該当する数字をキッチリと合わせないとポストから認知されないのが、とにかくやっかい。
(確かに、ほんのちょっとずれるだけでも、開かないんです(^0^;))
マダムとしては、頑張って腕を伸ばしダイヤルを回しているので、線にピタッと合せることが難しく、どうしても少しずれてしまうことが多い。
トライ&エラーを繰り返すので、この段階で時間がかかってしまいがちだとのこと。
「しっかりとした防犯上のつくりが、かえって困ることもあるんですね」
そういえば、マンションに住み替えをした両親も、そんなことを言ってましたっけ。
私は50代ですが、すでに「ダイヤルの暗証番号をつい忘れる」とか「うっかり回し方を間違える」ということはままあります(^0^;)。
ただ、ポストの位置や郵便物の取り出しにストレスを感じることはまだありません。
マダムの話を聞いて、なるほどなぁと気づくと同時に、こういうことが老夫婦暮らしにケリをつけるきっかけになるのかもしれない。
そんなこともうっすらと想像してしまいました。
今の自分に合う方法を考える アイデア豊富なマダム
マダムは、大変だと感じているポイントをわかりやすく次々と説明してくれました。
よっぽど日々、腹に据えかねているご様子。
郵便物を取り出す度に、それこそ「決死の覚悟をもって」向かい合っているんだな、と思うほど。
でも、悲嘆にくれているわけではなく、グチグチしているわけでもありません。
それはそれ、として、現実的にはご自分に利用しやすいよう、色々なアイデアを試していらっしゃる様子。
例えば
-
郵便物をかき寄せるために、「孫の手」を利用するんだそう。(私と会った日は忘れてしまったそうです)
-
手探りで掴んだ郵便物を、落としながらキャッチできるよう、口を開いたカートを用意していました。
-
ダイヤル回しをできるだけ手間をかけないようにするアイデアもお持ちのようでした。(深くはお聞きしませんでしたが、ダイヤルの線のところに設定しておく数字を決めていらっしゃるようでしたよ。)
心配症で、つい悲観的な気持ちになってしまいがちな私ですが、そんな様子を見て少しほっとし、学ぶべき心意気だと力強く感じました。
マダムのストレスを解消するにはどんな方法があるのか?
ところで、マダムの郵便ポスト・ストレスを解消する良い方法はあるのでしょうか?
ご自身ではすでに努力・工夫をしているので、それ以外の方法という意味です。
数年後、自分がマダムの立場になるやも知れず。
解決策探しに、どうしても気持ちが向いてしまいます。
本当ならばマンション組合にかけあって、郵便ボックスの配置や仕様の変更を望みたいところですが、予算的にもまぁ、現実的ではありません。
なので、「ご近所お助け案」を考えてみます。
もちろんマダムが郵便ポストを開けようとしている時に通りがかればお手伝いしたいと思っています。
ただ、いつも、タイミングよく通りがかるというものでもありません。
なので・・・・。
- 私が自宅ポストを開ける時に、一緒にそのマダム宅のポストから郵便物を出してきて、マダム宅の玄関ドアについている郵便受けに入れてさしあげる。
- 我が家の郵便ポストはマダム宅ポストより低い位置。なので、ポストの位置を交換する。
なんだか現実的にできそうな案です。
ただ・・・・。
1に関しては、郵便を取りに行く時間が決まっていない私がそんなことをしたら、待つ立場のマダムは、それはそれでストレスになるかも。
だいたいそこまで親しい間柄でないのに暗証番号を聞くことになるわけだし。
だいたい、距離を詰めすぎてうざいか?
2に関しては、部屋番号順に並んでいなければ、郵便物を配達する方に迷惑?
情けなや・・・。良いアイデアが浮かんできません。
「あのマダムは、そんなこと望まないような気がするけどなぁ」
どうなんだろう??
マンション住人との距離の取り方、関係性の持ち方についてご高齢の方はどう思うものなのか。
今度、参考のため、マダムと同年代の母にでも聞いてみようと思います。
むすび
それにしても郵便ポストは盲点でした。
ちょっとした身近なところにも、暮らしにくさが発生するものなんですね。
マダムのお話は私にとって、とても参考になりました。
マンション暮らしは楽チンだけど、使いにくくなってきたからといって、自分仕様に勝手に直せないところは悩ましい点かも。どうしたもんだか。
・・・・というような話を夫にしたら、こんな反応が。
「ペーパーレスがさらに進み、郵便ポストじたいがなくなるかも。
マダムと何年か後の自分の姿を重ねるのはちょっと違うのでは?」
「おー たしかに・・・・」
時代は猛スピードで流れているのでした・・・・。
マダムの「ポスト・ストレス」には引き続き心を留めつつ。
50代の私に今必要なこと。それは、「紙のほうが見やすいんだけどなー」という気持ちをなくす努力。
お知らせや情報を、メールやラインなどで受け取り、画面で処理する能力を高めておくことなのかもしれません(^0^;)
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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